196分という長さは気になりませんでしたけど、昼間に観始めたら夜になっていました(^^ゞ
山岸サワ(安藤サクラ)は腕が良くて評判のいい介護ヘルパーです。
ある日、担当の家から個人的に仕事を頼まれました。
一晩だけ家に泊まって介護をして欲しいという依頼です。
職場に知られたらクビになってしまうので、内緒ならという約束で気軽に依頼を引き受けました。
でも、その日はとても不幸な事故と死が起きてしまいました。
すっかりサワの行為は職場にバレて、仕事を辞めさせられます。
しかも、会社の寮に入っていたので、住む家も無くしてしまいます。
さらに、うっかりミスで有り金を無くしてしまった彼女は、街をさすらうしかありませんでした(-_-)
それにしても… 主人公は飄々としているのですけど、体験することがハードですね。
出会う人はみんな社会的な弱者で、孤独や行き場の無い想いを抱えながら街を彷徨っています。
サワは怒りに駆られて自転車をパンクさせていたり、書店で万引きしていたりと
罪になるような行為をしていた老人を見つけると
強引に家に押しかけて、住み込みの介護ヘルパーになってしまいます。
その手際の良さにはうわーっと思ってしまいました^_^;
でも、彼女は介護ヘルパーとしてはとても優秀です。
家事から介護までしっかりとこなし、その家に安心と幸せを与えていきます。
老人たちのことを真剣に考え、真剣に怒ったりしながら付き合っていきます。
彼女に出会えた老人は幸せだろうなと思いながら観ていました。
ただし、老人たちが彼女と居られた時間は長くはありません。
家族の事情や病気などにより、他人である彼女はそこを発たなくてはならなくなります。
そして、街に出ると次の老人を探します。
その度に、あまりに簡単にターゲットの老人を見つけられることに、現代社会の闇を感じました。
そして、身近にこういう悲しみがたくさんあることを改めて考えさせられました。
最後に旅立つ時、彼女は何を思いながら車を走らせたのかなと思いながらも、
どうか幸せと共に生きていって欲しいなあと感じた1本です。
監督:安藤桃子 出演:安藤サクラ 津川雅彦 柄本明 坂田利夫 草笛光子 織本順吉 木内みどり 土屋希望 角替和枝 浅田美代子
2013年 日本
(20140322)
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