ジュピター

ウォシャウスキー姉弟が宇宙を舞台に創り上げたラブストーリーです。
映像がとてもきれいだと評判だったので気になっていました。
木星の迫力に圧倒されながら、細部まで創りこまれた映像に目を丸くしてしまうような作品でした。

まるで堕天使に恋した可愛いシンデレラでした(^^ゞ

ジュピター・ジョーンズ（ミラ・クニス）の毎日はひたすら掃除に終われる毎日です。
朝4時半に目覚ましをかけて何とか目を覚まし、時間に追われながら夜まで仕事をこなします。
そんな掃除をして回るハウスキーパーの仕事で何とか生計を立てていました。

母と父はロシアで運命的な出会いをして恋に落ち幸せな結婚をして間も無く、
父は強盗から大切な天体望遠鏡を守ろうとして殺されてしまいます。
その時、ジュピターはまだ母のお腹の中でした。
そして、アメリカへ向かう船上で生まれた彼女に待っていたのは、お金も自由も無い生活でした(-_-)

ある日、彼女はお金になるから卵子の提供者にならないかと誘われます。
普段だったら絶対に乗らない誘いだったのですけど、ちょうど父の命を賭けて守ろうとした天体望遠鏡と
同じ型のものがネットオークションに出品されているのを見つけたところでした。

父を知らないジュピターにとって、天体望遠鏡は父への憧れのようなものです。
嫌々ながらも病院へ行くと、何故か彼女は手術台に拘束されて殺されそうになります。
そんな彼女を助けたのは、宇宙を支配する帝国の元兵士のケイン・ワイズ（チャニング・テイタム）でした。

それにしても、予想以上に可愛い物語ですね～
貧しい普通の女の子が実は宇宙を支配する名門家と同じ遺伝子を持っている特別な人で、
凄腕でカッコいい戦士と身分の差を越えた恋に落ちる物語なのです。

もちろんSFなので、人間なのに数万年も生きる科学技術を持つという巨大帝国とか、
地球人はその宇宙人たちの命を永らえるために存在しているとか、
宇宙を支配する一族の兄姉弟のいがみ合いとか色々な出来事はあっても、
やっぱり恋の物語なのです(^^ゞ
もう、疲れた脳にはぴったりのポジティブさでした。

観終った時、あんなに近くに木星を観れたら凄いだろうなあと頭の中が宇宙でいっぱいになった1本です。



監督：アンディ・ウォシャウスキー ラナ・ウォシャウスキー　出演：チャニング・テイタム　ミラ・クニス　ショーン・ビーン　エディ・レッドメイン　ダグラス・ブース　タペンス・ミドルトン　ジェームズ・ダーシー
2014年　アメリカ　原題：Jupiter Ascending
（20150412）

→公式サイトはこちらへ　http://wwws.warnerbros.co.jp/jupiterascending/