『おみおくりの作法』孤独死した人を弔う仕事を長年ひとりで勤め上げてきた、ある男の物語です。
せめてきちんとお葬式をあげようと関係者を探したり、送る言葉を書いたりなど
とても地味ですけど、真摯に仕事に取り組んでいます。
でも、その真面目さは誰にも届きません。
上司には彼の丁寧な仕事が無駄と言われ、とうとう首を切られてしまいます。
そして、時間の決められた最後の仕事を彼は熱心にやり遂げようとします。
その結果、仕事は上手く行きますけど、彼の人生にはとんでもないことが起きます。
何が起きたか分かった時は本当にびっくりしてしまいました。
それは無いです…と思いつつも、その後の展開を見ていたら、ラストに泣かされました。
せめて彼の真面目さが届くところがあって良かった~とほっとしながら観終わった1本です。
監督:ウベルト・パゾリーニ 出演:エディ・マーサン ジョアンヌ・フロガット カレン・ドルーリー アンドリュー・バカン キアラン・マッキンタイア ニール・ディスーザ ポール・アンダーソン ティム・ポッター
2013年 イギリス 原題:STILL LIFE
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公式サイトはこちらへ http://bitters.co.jp/omiokuri/『チャッピー』ロボットを人間の代わりに働かせようとする社会の中で生まれた人工知能を持つロボットの物語です。
『第9地区』の監督さんらしく、人間は欲と損得勘定ばかりで嫌な人ばかりですけど、
その分、無垢なチャッピーはとても可愛いです。
ただし、そんな純真さをも冒涜してしまうのが人間というもので、チャッピーの行動は次第に歪みます。
特に自分の寿命が数日しかないことを知ると、歪みはどんどん大きくなり、
最後には新しい身体を手に入れるために悪事に手を染めてしまいます。
でも、金が欲しい人間の口車に乗せられただけなので、お金を手に入れても新しい身体は手に入りません。
そのことを知ったチャッピーが嘘をつかれたと怒るのを見て、チャッピーを悪の道に引き込んだ張本人が
罪悪感を覚える展開にはちょっとほっとしました。
それでも、最悪の人は最後まで変わらないのは寂しいですけど(-_-)
そんなことを感じながら観終った時、永遠の命のために機械の体が欲しいというのは
あのアニメのようだなあと感じました。
こうしてお金持ちが永遠の命を買う世界がやってくるのだろうかとちょっと考えてしまった1本です。
監督:ニール・ブロムカンプ 出演:シャールト・コプリー デーヴ・パテ ニンジャ ヨーランディ・ビッサー ホセ・パブロ・カンティージョ ヒュー・ジャックマン シガニー・ウィーヴァー
2014年 アメリカ 原題:CHAPPIE
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公式サイトはこちらへ http://www.chappie-movie.jp/