ちゃんと復習しておいて良かったです~
上映は特典映像の「脚本家スティーヴン・モファットと巡るベーカー街221Bの旅」から始まります。
スティーヴンは時代を過去へ遡らせたことで小道具にどんな工夫をしたかなど、
マニア心をくすぐるようなポイントを説明してくれます。
きっと楽しみながら創ったのだろうなあと思える、凝った美術スタッフのお茶目さが可笑しかったです。
その後に始まる本編も、かなりお茶目なつくりです。
主人公二人は1895年でも出だしは現代の第1話と同じように出会います。
それだけでも、思わず笑ってしまいそうになります。
この作品は完全にシリーズの続編なのですね~
前提として、3つのシリーズを観ておかないと分からない展開になっている気がしました。
TVシリーズの映像も使用しつつ、思いっきり記憶の遊びが入っています。
記憶って本人は確信していても、実は曖昧なことも多いものです。
夢や幻想、錯覚や思い違い、希望的予想からくる記憶の修正もあったりします。
しかも、騙そうとする人もいれば、ドラッグで奇怪な体験をする人もいる上に、
過去と未来までもが入り混じって複雑な展開になっていきます。
また、観る人の記憶も楽しむ要素になっています。
作品の中にたびたびTVシリーズの印象的なシーンやキャラクターが登場してファンサービス満載です。
きっと、このシリーズはイギリスでは誰もが観ている作品なのでしょうね。
この特別編が創られたのは、そんな多くのファンたちが待ち望んでいたからだろうなと改めて感じました。
本編の後の「シャーロック製作の裏側~主要キャスト・スタッフとともに」は約16分という長さで
インタビューを受けているキャストたちの話が面白かったです。
カンバーバッチが楽しそうに話をしている反面、マーティン・フリーマンはとにかく撮影の寒さを訴えていて、
対照的なのがちょっと可笑しかったです。
そして、出演者の誰もが質問に答えながら目を輝かせて話しているのが印象に残りました。
観終った時、やっぱりこれはTVシリーズを観終えているファンが楽しむべき作品だねと感じた1本です。
監督:ダグラス・マッキノン 出演:ベネディクト・カンバーバッチ マーティン・フリーマン アマンダ・アビントン ルイーズ・ブリーリー ユーナ・スタッブス ルパート・グレイブス アンドリュー・スコット
2015年 イギリス 原題:SHERLOCK: THE ABOMINABLE BRIDE
(20160223)
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公式サイトはこちらへ http://sherlock-sp.jp/→
ドラマDVDの公式サイトはこちらへ http://kadokawa-d.jp/lineup/sherlock/cast_staff.html