正直、さっぱり解らないというのもありかもと思える作品でした~
目の見えない貝類学者(リリー・フランキー)は南の離れ小島に一人で暮らしています。
生活必需品は近くの島からボートで運んでもらっているので何とか生活できます。
彼は好きな貝を海辺で探しながら、静かな日々を心穏やかに過ごしていました。
しかし、海辺に一人の女性・山岡いづみ(寺島しのぶ)が流れ着いたところから事態が急変します。
世界では死に至る謎の奇病が流行し始め、誰もが治療法を必死で探していました。
いづみは島に生息する貝に刺されて意識不明に陥りますが、猛毒から生還した時にその奇病も治っていたのです。
画家でありながらその奇病のために手の感覚を失って絶望していた彼女は有頂天になります。
そして、彼女が島を去った後、治療の噂は瞬く間に広がり、島へ人々が押し寄せるようになりました。
それにしても、やっぱり変な映画ですね~
リリー・フランキーさんいわく、この映画は監督の妄想の結晶なのだそうです。
だから感じることが大切で、共感したり、きちんと理解をしなくてはと言う様な映画では無いらしいです。
途中では現代アートのような不可解な映像も出てきたりして、随分と不思議な映画だなあと思いました。
あっ、海の映像はとてもきれいでした~
どこかのアーカイブ映像を拝借したのではなく、1箇所を除きこの撮影で撮られた映像だそうです。
全てを失った主人公が精神世界に行くようなシーンで亀が登場するのですけど、この亀がとても素敵でした(^^ゞ
観終わって舞台挨拶も終わった時、舞台挨拶があって良かった~とほっとした1本です。
監督:坪田義史 出演:リリー・フランキー 寺島しのぶ 池松壮亮 橋本愛 普久原明 新垣正弘
2016年 日本
(20160227)
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公式サイトはこちらへ http://www.bitters.co.jp/shellcollector/<追伸 この映画を観た日の午前中のこと&午後のこと>
その土曜日は1日家に居ようと思っていました。
前日に献血をしたし(400mlしっかり取ってもらいました♪)、やっぱり1週間の疲れがありましたし(-_-;)
でも午前中、のんびりした気分で、今週はどんな映画が始まっているのかなあ、面白い映画は無いかなと
映画館のサイトをチェックしていたところ、この映画を見つけたのです。
しかも、舞台挨拶付きなのに、まだ席が余裕であります。
これは…と若干の不安はありましたけど、ついプチッと席を予約してしまいました^_^;
ということで、お昼過ぎに家を出て、川崎の映画館へと向かいました。
映画はストーリーも映像もかなり変わったものでしたけど、上映後の舞台挨拶は面白かったです。
「みなさん、観た後だからどよーんとしてるでしょ。観る前だったら目がキラキラしているけど(笑)」と
出だしからリリーさんが笑わせてくれました。
観て解らないと思う映画は心が消化不良になりますが、舞台挨拶を聞いているうちに
この映画はすぐに解らなくても良い作品なのかもと思えて来ました。
解らなくてもいいんだと思ったら、気が楽になりますもの(^^ゞ
ということで、映画はともかくトータルでは面白い1日でした☆