3時間が全く苦になりませんでした(^^ゞ
ネットにつぶやく主人公の日常から始まる物語です。
派遣教員の皆川七海(黒木華)はネットで見つけた恋人・鶴岡鉄也(地曵豪)との結婚を控えていました。
やはり教師をしている鶴岡は真面目な性格で結婚相手には優良株でした。
正式に婚約をして結婚式の準備を始めた時、七海の周りでいくつかの問題が起きます。
一つは、いつも授業では自信が無なさそうに小さい声で話す七海に、声が聞こえないと
生徒たちがふざけてマイクを用意したことがきっかけで、学校から契約を打ち切られたこと。
もう一つは披露宴に呼ぶ親戚や友人が少な過ぎると結婚相手に言われてしまったことです。
契約の打ち切りは、生徒たちには結婚退職と偽って学校を去ります。
披露宴にはネットで知り合った何でも屋の安室(綾野剛)が手配してくれた代理出席の人たちで
何とか体裁を整えます。
でも、そんな小さな嘘たちで繕っていた七海の日常は、少しずつ狂い始めていきました。
それにしても、黒木華&綾野剛&Coccoの3人が集まると最強ですね~
それぞれの演技力や存在感のインパクトがすごいです。
ネットで結婚相手が簡単に見つかるなんて人生を軽く考えていた七海は、あっという間に罠に落ち
仕事も住む家も無くして路頭に迷います。
え!そんなことは…と思いつつも黒木華さんの演技の前には
リアルなドキュメントのように納得させられてしまうのです。
また、そこに正義の味方のように颯爽と登場する安室はめちゃくちゃ怪しい奴。
笑顔で嘘を並べて相手を騙し通し、仕事=金儲けだけをしているような男です。
端から見ていると、そんな男を信頼しちゃダメでしょと思うのですけど、七海にとっては救世主。
彼の手により、どんどん深い罠に陥っていきます。
しかもこの男、平気で嘘をつくのに、騙しておきながら、あなたはこんな感じだから危ういと
時々はまともな事を言うから性質が悪いです^_^;
そして、最強のキャラクターなのがCoccoさんの演じる里中真白。
スクリーンに登場するだけで目の離せなくなるような存在感ですね~
明るい笑顔で周りに幸せを呼び込むようなパワフルな真白は、実は大きな秘密を抱えています。
そんな真白と出会った七海は、真白の人生に大きく関わりながら、
いつの間にか自分にも変革を起こしていました。
後で考えると嘘つきと悪い奴しか登場しないような物語なのに、何故か爽やかな余韻を感じる作品でした。
観終った時、困ったことがあっても安室だけには会いたく無いなあとしみじみと思った1本です。
監督:岩井俊二 出演:黒木華 綾野剛 Cocco 地曵豪 原日出子 金田明夫 毬谷友子 りりィ
2016年 日本
(20160417)
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公式サイトはこちらへ http://rvw-bride.com/