めったにない自由時間なのに、妹を探し回らなければならないなんて、お姉ちゃんは大変!でした~
5月8日当日の朝から始まる物語です。
とうとう6年に渡る戦争が終わろうとしていました。今日の夜12時を過ぎるとドイツ降伏が確定するのです。
今日もバッキンガム宮殿には多くの賓客予定があり、夜には国王のスピーチが流される予定でした。
でも、エリザベス王女(サラ・ガドン)と妹マーガレット(ベル・パウリー)にはどうしてもやりたいことがありました。
この賑わいに乗じて、身分を隠して外出することです。
これまで王位継承者として自由行動を許されなかったエリザベスにとっては
ティーンエイジャーとしての楽しい時間を過ごすチャンスは今夜だけでした。
心配する母・王妃エリザベス(エミリー・ワトソン)は絶対に反対という姿勢を崩しませんでしたけど
父・国王ジョージ6世(ルパート・エヴェレット)は外出を許可します。
エリザベスが自分で言うように、自由を味わえるのは今夜だけだとよく理解していたのです。
外出の条件は、国王が話すスピーチの市民の反応を報告すること、そして門限の夜1時厳守でした。
それにしても、可愛い物語でした~
『ローマの休日』が公開された時に、この二人の王女の外出という出来事を連想したというのも納得です。
初めてのワクワクする夜。妹と一緒に行きたい場所も踊りたいダンスもあります。
でも、自分はいずれ女王になる定めだとわかっています。羽目は外せません。
しかも、すぐに行方をくらませた妹も探さなくてはなりません^_^;
そんな状況で彼女はひとりの海軍兵士と出会い、市民たちが真剣に国王の言葉に聞き入る姿を目撃し、
自分たち一家がどれほど市井の人々に愛されているかを実感します。
また、戦争の不条理や平等ではない社会の現実も理解していきました。
そして、何と言ってもエリザベスを演じたサラ・ガドンが素敵でした(^^)
美しいクイーンイングリッシュも上品なドレスの着こなしもぴったりですね。
そんな彼女が妹を探し回る市街の様子も本当に喜びに溢れていてワクワクしました。
また、無邪気に一夜を楽しむマーガレット王女を演じたベル・パウリーもとってもキュートで良かったです♪
観終った時、あの女王様にもこんな一夜があったかもと思うとちょっと可愛く思えてしまった1本です。
監督:ジュリアン・ジャロルド 出演:サラ・ガドン ベル・パウリー エミリー・ワトソン ルパート・エヴェレット ジャック・レイナー
2015年 イギリス 原題:A ROYAL NIGHT OUT
(20160604)
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公式サイトはこちらへ http://gaga.ne.jp/royalnight/