リビー・デイ(シャーリーズ・セロン)は28年前に起きた殺人事件の生き残りです。
母と姉2人を亡くした事件はとてもショックだったので、彼女には幼い頃の記憶があまりありません。
ただし、全国から集まった善意の寄付のおかげで、気楽に生活してくることが出来ました。
でも、28年も過ぎると事件の記憶は薄れ、寄付も来なくなってきます。
久々に会った管財人には、もう預貯金は底を尽いて家賃にも事欠くほどだと言われてしまいました。
リビーが途方に暮れていた時、寄付をするから会いたいという手紙が来ます。
用心をしながら会いに行くと、そこにはライル(シャーリーズ・セロン)が嬉しそうに待っていました。
彼の所属する、推理好きの集まった〝殺人クラブ“ではリビーの事件は人気があるというのです。
そして、彼女はライルに連れられて、クラブへ顔を出すことになりました。
それにしても、様々な出来事が折り重なった不幸な事件ですね(-_-)
ショックを受けて怪我までしている10歳くらいの子に、事件に遭ってから何日も立たないうちに
犯人はお兄さん?と聞くなんて間違っていますよね…
お兄さんが犯人という彼女の証言がポイントとなり、兄のビリー・デイ(コリー・ストール)が逮捕されます。
実はビリーは控訴せず、そのまま大人しく28年の年月を刑務所に入っていました。
なので、リビーは「ベンが犯人だ」と言う考えに偏っています。
過去の事件のトラウマにまだ囚われていたのと、自分の証言によって犯人に確定されたということもあり、
考え直すのが怖かったのです。
でも、クラブの人々と出会い事件を追い始めると、矛盾点が少しずつ浮き上がってきました。
心の傷や葛藤と向き合いながらも、次第に真実へと近づいていくリビーの姿に引き込まれました。
もちろん、シャーリーズ・セロンの演技はさすがでした。
観終わった時、複雑な事情が絡み合った真相に切ないなあと思ったのと同時に
少しでも未来を感じられる物語にほっとした気持ちになった1本です。
監督:ジル・パケ=ブランネール 出演:シャーリーズ・セロン ニコラス・ホルト クロエ・グレース・モレッツ クリスティーナ・ヘンドリックス コリー・ストール タイ・シェリダン
2015年 アメリカ 原題:DARK PLACES
(20160629)
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公式サイトはこちらへ http://dark-movie.jp/