此元和津也著の同名コミックを池松壮亮&菅田将暉主演で映画化した青春ドラマです。
ただ高校生男子2人が川辺でしゃべっているだけなのに何故か楽しそうだなあと気になっていました。
7つの短編を重ねながら時間が過ぎていく中で、彼らの姿がどんどん身近になっていきました~
ずっとずっと二人の会話を聞いて居たかったです(^^)
同じ高校に通う2年生男子2人が何となく時間を潰しながらしゃべっている様子が映し出されます。
タイトルの「セトウツミ」は二人の名前を繋げたもの。
瀬戸くん(菅田将暉)と内海くん(池松壮亮)です。
内海くんの家は金持ちで、2年生の今からせっせと受験勉強に励んでいます。
学校では特に友人を作らず、マイペースの早歩きで話しかけてくる同級生を尻目にずんずん歩きます。
そんな内海くんが学校を出てから塾までの1時間半の時間つぶしに良いと思ったのが川辺での読書でした。
瀬戸くんは、明るくてサッカー好きな元気のいい男の子。
父親が酒飲みという家はなかなかの貧乏で大学に行けそうも無いので、勉強は二の次の日々を送っています。
瀬戸くんはサッカー部所属だったのですけど、エースの先輩に逆らったために退部を余儀なくされます。
そんな彼が放課後の暇つぶしに選んだのが、川辺でぼーっとすることでした。
全く接点の無かった二人が、川辺の階段に腰掛けながらかみ合わない会話を続けていく様子は
妙に可愛くて楽しかったです。
何だかよく分からないテーマなのに、二人が話しているとめちゃくちゃ可笑しいです。
そして、とても地味なシチュエーションなのに、キラキラした青春だなあと感じるのも面白かったです。
今の季節の上映作は、とにかくこってりした超大作映画が多くて、それはそれで楽しいのですけど、
時間も短めで軽く楽しめるこんな作品も夏バテ中のお茶漬けのように心地いいなあと思いながら観ていました。
観終った時、やっぱりこの二人の主演作は楽しいなあと感じた1本です。
監督:大森立嗣 出演:池松壮亮 菅田将暉 中条あやみ 鈴木卓爾 成田瑛基 岡山天音 宇野祥平
2016年 日本
(20160719)
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公式サイトはこちらへ http://www.setoutsumi.com/