ダン・ブラウン著の同名小説を映画化したロバート・ラングドン教授が活躍するシリーズ第3弾です。
前2作は公開時に観ていたので、今回はどんな物語なのだろうと気になっていました。
原作未読でチャレンジした作品は、切ない愛を描きながらも世界のどこかで生まれそうな恐怖を描いていました。
ラングドン教授(トム・ハンクス)は病院のベッドで痛みと共に目覚めました。
頭に怪我を負っていて目も見え辛く、今どこにいるのかも解らない状況です。
間も無く担当医というシエナ(フェリシティ・ジョーンズ)がやって来て、命に別状は無いと言いました。
話を聴きながらシエナの姿を追っていたラングドンは窓の外の風景に気付きます。
今居る場所は、大学のあるボストンではなくイタリアのフィレンツェだったのです。
頭の怪我で一時的な記憶喪失と幻覚を見るかもという説明に不安を覚えていたところ、
警察官が彼を訪ねに来たという知らせが入ります。
でも、その警察官はいきなり銃を構えると、ラングドンへ向かって発砲し始めました。
それにしても、歴史の謎は奥が深いですね~
今回は昔のヨーロッパを長年脅かした黒死病と、狂信者に作られた致死率の高いウィルスによるテロが
深く関わりあいながら展開されていきます。
実は公開間も無く1度観たのですけど、いまいち楽しめなくてどうしてだろうと考えてしまいました^_^;
原作未読で観たので内容が消化できなかったのかなと思い、とりあえずパンフレットを熟読しました。
(文庫本3冊は長そうだなあと思ったので(^^ゞ 今作のパンフレットは読み応えがあって良かったです。)
2度目に観た作品はやっぱり面白かったです。
数日間分の記憶喪失という普段の頭脳明晰なラングドンとは全く違った登場にびっくりしつつも
怒とうの展開に、主人公と一緒に何が起きているのだろうとドキドキしていました。
ゾブリスト(ベン・フォスター)の狂信的な思想も数字を使っている分、説得力があるようで不気味です。
そして、ラストのしみじみとした大人の恋の会話も好きでした。
もしかしたら、1回目は出だしのラングドンの地獄絵図の幻覚が怖くて直視できなかったのと
狂信的な考えを正しいと信じて行動する人たちの姿が辛過ぎたからかも知れません。
2回目はストーリーが解っているので、細かいところまでちゃんと観ることが出来ました!
ダンテを巡る謎解きも面白かったです(^^)
原作と映画とは違う点も多いのですよね。
観終った時、やっぱり原作にもチャレンジしてみようかなと思った1本です。
監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス フェリシティ・ジョーンズ イルファン・カーン オマール・シー ベン・フォスター シセ・バベット・クヌッセン
2016年 アメリカ 原題:INFERNO
(20161209)
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公式サイトはこちらへ http://sites.sonypictures.jp/inferno/site/