映画音楽がどのように作られるのかを多くのインタビューや映画作品で追った音楽ドキュメンタリーです。
記憶に残る名シーンと共に流れる音楽の数々がこうして生まれたのかとワクワクするような作品でした。
出だしに流れる曲はロッキーのテーマです。
誰もが知るこの曲は、耳にするだけで胸が熱くなる気がします。
映画音楽は本当に人の心を動かす力があるのですよね。
そんな映画音楽が作曲家と監督との綿密な話し合いで動き始め、
作曲家の才能と演奏家たちの才能が極限まで引き出されながら奏でられ、
最後まで作品にぴったりと寄り添って生み出されていくという過程を観ることが出来て楽しかったです。
また、映画音楽の歴史も興味深かったです。
映画がモノクロの無声映画だった頃、劇場には専用のピアニストがいて、
シアターピアノという楽しそうな楽器を弾いていたのを始めて知りました。
音楽の内容もオーケストラによる音楽から軽音楽、電子音楽まで時代と共に変わっていきます。
そんな映画音楽の進化を数多くの作品の名シーンと共に伝えてくれる展開にはワクワクしました。
そして、映画音楽の歴史は映画そのものの歴史でもあるのですねと改めて感じました。
個人的には『ソーシャル・ネットワーク』がアカデミー賞の作曲賞を受賞した理由が理解できて嬉しかったです(^^)
観終った時、やっぱり映画はエンドロールの最後まで音楽に耳を傾けながら楽しまなくちゃと思った1本です。
監督:マット・シュレーダー 出演:映画音楽に携わる作曲家、監督、演奏家、アーティストほか
2016年 アメリカ 原題:SCORE: A FILM MUSIC DOCUMENTARY
(201709)
→
公式サイトはこちらへ http://score-filmmusic.com/