嘘八百

古物商の世界を舞台に利休の幻の茶器を巡る騙し合いを描いたコミカルなドラマです。
予告編を観て、中井貴一＆佐々木蔵之介のコンビでどんな物語を観せてくれるのだろうと気になっていました。
最後の最後まで気の抜けない展開に思わず笑ってしまうような作品でした。

ある日、古物商の則夫（中井貴一）がいまり（森川葵）と共に蔵構えを物色していると、
良いお宝の眠っている蔵がありそうな見かけます。
父娘が玄関前へ行くと、ちょうど主人の佐輔（佐々木蔵之介）が外出から戻ってきて二人に声を掛けて来ました。

則夫が佐輔へ蔵を見せて欲しいと言うと、佐輔は快諾します。
蔵の中には多くの焼き物がありましたが、大したものは見つかりません。
でも、ある書付を見つけた時、則夫は目の色を変えます。
それは千利休の最後の手紙でした。

それにしても、本当に騙し合いの世界ですね～
出だしから則夫は幻の茶器＆書付を、嘘を吐いて安く手に入れようとしますし、反対に佐輔はそれに輪を掛けて騙し返そうとします。
その攻防はあんまり笑えなかったので、う～ん、登場人物がみんな好きでは無いかもと思ってしまいました^_^;

でも後半、二人の過去に大きな影響を及ぼした古物商の重鎮的な人物に仕返しするために
二人がタッグを組んで騙してしまおうと話が進み始めたところから面白くなって来ます。
特に、重鎮を騙す舞台に上げて、則夫がいかにもな説明をしていくところは可笑しくて笑ってしまいました。

これで無事に終わったと思った後に、二転三転していく展開も面白かったです。
見終わった時、どちらの子供たちも不思議なところがあるなあと思った1本です。



監督：武正晴　出演：中井貴一　佐々木蔵之介　友近　森川葵　前野朋哉　堀内敬子　坂田利夫　木下ほうか　塚地武雅　芦屋小雁　近藤正臣
2018年　日本
（20180124）

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