不思議な世界の夢を見続けている少年ジェイク(トム・テイラー)は、最近の地震と夢の繫がりを感じていました。
夢の中でタワーが攻撃されると、ジェイクの世界で地震が起きるのです。
その中では、顔に人間の皮を付けた不気味なクリーチャーが人間の子供たちのエネルギーを使って
世界の中心にあるタワーへ攻撃を仕掛けていました。
そんな夢の内容を熱心に話す息子に不安を抱いた両親たちは、彼にカウンセリングを受けさせていました。
さらに、両親はジェイクを学校からの紹介という長期のプログラムへ送ろうとします。
でも、それはジェイクが夢で見ていた中間世界へ、タワーを攻撃するエネルギーを持つ子供を連れ去るために
黒衣の男ウォルター(マシュー・マコノヒー)が立てた虚偽の計画でした。
両親のためにプログラムへ行こうとしていたジェイクは、
迎えに来た大人たちが夢の世界と同じ皮を被ったクリーチャーだと気付きます。
必死に逃げ出した彼は、夢で見た古いビルを目指します。
そこに隠されていたゲートに導かれたジェイクは、中間世界へ入って行きました。
それにしても、これは原作を読んでいるか読んでいないかで評価が分かれそうですね。
原作は英国幻想文学大賞を受賞した全7部構成という長大な物語です。
どの部分を映画化したかは分からないのですけど、映画は少年を主人公にしたシンプルなストーリー展開で
ジュブナイルのような物語になっていました。
原作未読で全く知識の無い私としては、この展開は観やすかったですけど、
原作とはだいぶ違うのかも知れませんね(^^ゞ
あと印象的だったのは、ウォルターを倒すために彼を追うガンスリンガーのローランド(イドリス・エルバ)が
祈りのように唱える言葉です。
銃の名手でタワーを守る役目のガンスリンガーですけど、銃を持つことの精神を教えてくれているようでした。
正直に言って、もう少しこの世界の中を詳しく観てみたかったです。
観終わった時、この世界をもっと知りたいなあ、原作にチャレンジしてみようかなと思った1本です。
監督:ニコライ・アーセル 出演:トム・テイラー イドリス・エルバ マシュー・マコノヒー
2017年 アメリカ 原題:THE DARK TOWER
(20180227)
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公式サイトはこちらへ http://www.dark-tower.jp/