朱里(浜辺美波)と由奈(福本莉子)は同じマンションにすむ高校一年生。
最近、このマンションへ引っ越して来た朱里は駅で偶然に由奈と出会い、
同い年でマンションも高校のクラスも一緒と分かった今ではとても仲の良い親友になっています。
引っ込み思案で友達を作るのが苦手な由奈にとって、明るくて友達の多い朱里は救いの神のような存在でした。
ある日、由奈はマンションのロビーで、小さい頃から大好きだった絵本の王子様に似ている男の子を見かけます。
驚いた由奈は声も出せません。由奈にとってその絵本の王子様は初恋の人だったのです。
早速、翌日に学校で朱里に報告すると、彼女は由奈に話しかけて恋のきっかけを作らないのかと尋ねます。
でも、朱里にとって恋は仕掛けて好意を持ってもらうものなのかも知れませんけど、
由奈にとっては、恋はいつの間にか落ちているものだという強い想いがありました。
それから間もなく、朱里が由奈を自宅に招待します。
ようやく引っ越しの荷物が片付いて由奈を呼べるまでになったので、一緒に勉強をしようと誘ったのです。
帰宅すると由奈はワクワクしながら朱里の家のインターホンを鳴らしました。
すると、ドアを開けてくれたのは、あの由奈の王子様(北村匠海)でした…
それにしても、きれいな印象の残る映画でした~
高校生だからこそ親の都合に振り回されてしまう不自由さと、それでも自分なりの道を見つけて
夢を目指そうとするしなやかな強さに、みんなキラキラしてみえました。
それでも、折り合いをつけるのが難しい時もあります。特に難しいのが恋心です。
由奈は朱里の義弟の理央(北村匠海)が好き。
でも、彼が朱里を好きだと知っているので告白できません。
理央は親の結婚で義姉となってしまった朱里が姉になる前から好き。
でも、両親や家庭内の空気を気遣った朱里に告白させてもらえません。
乾和臣(赤楚衛二)は家族を気遣う朱里が好きだけど、
理央の気持ちを知ると自分の恋心を抑えようとします。
そして、朱里は自分の境遇を一番理解してくれる乾を好きになりますけど、
彼女への恋心を抑えている乾に拒否られてしまいます。
諦めようにも諦められない気持ちは、もう相手にバサッと切って貰うしかありません。
時には泣くこともあるけれど、相手からの断りも前向きに受け止める彼らの姿が本当に眩しかったです。
観終わった時、この時期って色々と自由になれないこともあったなあと思い返しつつ
彼らの笑顔が観られてよかったなと感じた1本です。
監督:三木孝浩 出演:浜辺美波 北村匠海 福本莉子 赤楚衛二 上村海成 三船海斗 古川雄輝 戸田菜穂
2020年 日本
(20200826)
→
公式サイトはこちらへ https://furifura-movie.jp/