ただものではないフランス映画でした!

二人の子供を持つ母だが夫の不倫に悩まされる長女。
愛に臆病な心優しい次女。
父親ほどの年齢の男性と不倫しながら、その愛を渇望する三女。
そしてまた彼女たちの母にも、父との愛が壊れてしまったという過去があった。
そんな今、明かされた父の秘密とは…

母と娘三姉妹のそれぞれの愛を描いた物語です。
10年前に亡くなったポーランドの映画監督クシシュトフ・キェシロフスキ
(『トリコロール』三部作など)の遺稿だけあって、その愛の激しさは格別でした。

フランス映画に出てくる愛は、いつみても迫力あるなあと思ってしまうのですが
この映画で描かれている愛もそれぞれ一筋縄ではいかないものばかりです。
愛が無くては生きていけない。
でも、裏切られたら絶対に許さない。
そんな一途さと厳しさに圧倒されました。

特に秘密が明かされた後のシーンが強烈で私の理解を超えていて
観終わった後、これはちょっと怖いなあと思ってしまいました。

男性が見たら、なおのこと怖いだろうなあ…と思える1本です。


(060411)