原作どおりの息もつかせない展開でした!

公演を行なうためパリに滞在していたハーヴァード大学教授ラングドン(トム・ハンクス)は
突然、警察に呼び出された。
その日に会う予定をしていたルーヴル美術館の館長が何者かに殺害されたのだ。
殺人現場を訪れたラングドンは遺体を前にして、ファージュ警部(ジャン・レノ)に様々な質問を受ける。
そこへ暗号解読官ソフィー(オドレイ・トトゥ)がやってくる。
彼女は携帯電話を使って、密かにラングドンへメッセージを送ってきた。
それは警部に不審がられないようにトイレへ行くようにというものだった…

次々と繰り出される危機と謎。
暗号はどんな意味なのか? 記号の示すものは? “秘密”とは何か?
“秘密”を守る者、消し去ろうとする者、そして訳も分からず巻き込まれた者が入り乱れて
“秘密”と向かっていく展開で、2時間半という時間を感じさせなかったです。

謎もアナグラムや、深い知識を必要とするものなど色々あって面白かったです。
このあたりは原作を読んでから時間がたっていて忘れていたこともあって
改めて一緒に考えながら観ていました。
特にクリプテックスの謎解きは視覚的に綺麗でワクワクしました。

それにしてもトム・ハンクスは何を演じても似合っていてすごいですね。
あと、シラス修道士役のポール・ベタニーが印象的でした。
私はこの人の出演作はあまり観ていなくて「ウィンブルドン」くらいだったのですけど
本当に全く別人です。
シラスの持つ哀しい生い立ちに歪んでしまった心というものを感じさせてくれました。

宗教的なことを知らなくてもどんどん引き込まれてしまう1本です。


(060603)