ドイツ映画『マーサの幸せのレシピ』をリメイクした作品です。
とっても心が温まる可愛い物語でした。

マンハッタンの有名レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は
根っからの真面目な性格で仕事中毒人間。
朝は明け方から起き出して良い食材を探しに行き、夜遅くまで仕事漬けになっている。
また、家でもレシピを片手に料理の研究で、姉からも他に趣味はないでしょうと笑われる始末だ。
仕事に厳しいために同僚からは敬遠されている節もあるけれど、
美味しい料理がきちんと作れれば本人は満足していた。
そんなある日、シングルマザーの姉が一人娘・ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を連れて
ケイトの家へ遊びに来ることになった。
しかし、ケイトの家へ着く前に二人は交通事故に遭って姉は亡くなり、
9歳のゾーイが一人残されることになってしまった…

仕事を愛し、仕事に人生の全てを捧げてきた女性・ケイトが主人公です。
彼女は、おそらくは男性優位の料理の世界で自分の地位を築き上げ、料理長にまでなった努力家です。
仕事熱心で美味しい料理を作るが故にプライドも高く、オーナーや客と衝突してしまいます。
いつも一人でいたために、人付き合いがとても苦手なのです。

そんな彼女が幼い姪や、イタリアかぶれの愉快な同僚・ニック(アーロン・エッカート)と出会い、
少しずつ自分の殻を破っていきます。
不器用ながらも近づこうとする姿がちょっとかわいかったです。

そんなケイトを演じていたのがキャサリン・ゼタ=ジョーンズです。
ちょっと綺麗過ぎるなあとも思いましたけど、仕事熱心という姿は似合っていました(^^ゞ
姪役のアビゲイルちゃんは相変わらずキュートで可愛かったです~
観る作品でいつも雰囲気の違う役をやっているなあと感じるアーロン・エッカートは
今回はイタリアかぶれのアメリカ人を愉快に演じていて楽しかったです。

人の心を動かすくらい美味しそうな料理の数々に、とってもおなかが空いてきてしまった1本です(^^)

監督:スコット・ヒックス 出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン
2007年製作 アメリカ 原題:NO RESERVATIONS
(070808)