三谷幸喜監督の最新作です。
思いっきり笑って気分爽快になれるような楽しい作品でした\(^^)/

昔ながらの港町・守加護には、町を牛耳るギャングがいた。
そんなギャングのボス(西田敏行)の愛人・マリ(深津絵里)に手を出してしまった備後(妻夫木聡)は
ボスの指令でマリともどもコンクリート漬けにされそうになる。
とっさの判断で嘘をついた備後は5日間の命の猶予を貰ったが、
その間に幻の殺し屋“デラ富樫”を見つける羽目になってしまった。
幻だけに見つけることが出来ず期限も迫った頃、備後はある奇策を思いついた。
それは売れてない三流役者を騙して“デラ富樫”を演じさせることだった…

前作『THE 有頂天ホテル』は正直、観終わった時に疲れたなあと感じてしまったのですけど、
今回は予想を超える楽しさでした(^^)

嘘に嘘を重ねてその場を乗り切ろうとする“だます男”備後。
映画が大好きでスタッフからは慕われているのに全く売れてない役者・村田“だまされる男”(佐藤浩市)。
愛人に愛想をつかれ、事業も危うくなってきたギャングのボス“牛耳る男”手塩。
騙す方も騙される方も真剣なだけに、妙に可笑な展開になって行きます。
そして彼らを取り巻く人たちが繰り広げるドタバタ模様がエスカレートしていって
もう、最後のほうは笑いどおしになりました(^^)

それにしても佐藤浩市さんのダメ役者ぶりが面白かったです~
村田は哀愁漂う雰囲気を纏いながら、映画に賭ける情熱をとっても熱く語ってます。
彼があまりにもノリノリで無邪気に主演の殺し屋を演じているので、思わず応援したくなりました。
また西田敏行さんをはじめとするみなさんもさすがの上手さでしたし、
所々で一瞬だけ出てくる三谷組の出演も楽しかったです(^^)

こういう映画は劇場で大勢と笑いながら観るのが一番!と感じた1本です(^^)



監督:三谷幸喜 出演:佐藤浩市 妻夫木聡 西田敏行 深津絵里
2008年 日本
(080425)

この映画は試写会で観ました。公開は6月7日以降の予定です。