kenさんが企画した自主上映会で鑑賞させていただきました(^^)
1990年夏のブルックリンを舞台に煙草屋のオーナーと常連さんたちが織り成す様々な物語を描いています。
ひとつひとつのエピソードが心に残るような作品でした~

ブルックリンの街角にあるオーギー(ハーヴェイ・カイテル)の店には、いつも常連客が集まっている。
彼らは煙草を吸いながら噂話に花を咲かせ、ひと時の開放感を味わっていた。
常連客の中でも親しいのは小説家のポール・ベンジャミン(ウィリアム・ハート)がいた。
彼は2年前に強盗事件で妻を亡くしてから気力を無くし、仕事も手に付かなくなっていた。
そんな彼が道を歩きながらふらっと車道に出そうになった時、黒人の若者が助けてくれた。
その若者(ハロルド・ペリノー・Jr.)の行為に感激したポールは
居所が無さそうにみえた若者を2日間でも彼の家へ来るようにと誘った…

ハーヴェイ・カイテルの笑顔が印象的でした~

人はいろいろな過去を背負って生きています。
この作品の登場人物たちも家族や恋人との別れや死を経験して来ました。
その痛みが彼らの人生に影を落としています。
でも彼らはその痛みを抱えながら乗り越え、今を生きています。
そんな彼らの紡ぎ出す物語は家族への愛を感じさせてくれるものばかりでした。

エピソードはいろいろありますけど、一番気に入ったのはオギーのクリスマスのエピソードです。
孤独なクリスマスに偶然起きた出会いとひと時の幸せの物語。
そしてずっと心に秘めていたこの物語を語り終えたオーギーの笑顔。
何とも言えないくらい心が温かくなりました(^^)

原作を読んでみたくなって調べたら調べたら絶版になってました(T_T)
(新潮文庫『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』)
ぜひ読んで見たいので、どこかで復活しないかなあとちょっと思ってしまった1本です。



監督:ウェイン・ワン 出演:ハーヴェイ・カイテル ウィリアム・ハート ハロルド・ペリノー・Jr.  フォレスト・ウィッテカー
1995年 アメリカ 原題:SMOKE
(20081018)