東京を舞台に描いた3人の監督のオムニバス作品です。
ずっと気になっていたのですけど、終了ギリギリになってしまいました(^^ゞ
それぞれの監督が作り上げたドラマはどれも個性的で興味深かったです。

①「インテリア・デザイン」(ミシェル・ゴンドリー監督)
東京へ出てきたカップルを描いたファンタジー作品です。

映画監督の夢を抱いて上京した恋人アキラ(加瀬亮)と一緒に東京へやって来たヒロコ(藤谷文子)。
とりあえず、旧友のアパートへ転がり込むが、その狭さに居心地は悪い。
彼女はアパートもバイトも毎日探すのだが見つからず、居場所がないと途方にくれてしまう。
また、監督への道を目指しているアキラに対して、ヒロコはこの東京で自分がどんなふうに生きて行きたいか
全く分かってないということに気付いてしまった。
そして、とうとうヒロコは身体に異変を感じ始めた…

東京の暮らし難さや居場所の無さを描きつつも、最後は全てを飛び抜けてファンタジーになっていきます。
その突飛な展開がとっても変わっていてびっくりでした~
旧友のごちゃごちゃしている狭い部屋の雰囲気も面白かったです☆


②「メルド」(レオス・カラックス監督)
マンホールの中から突然現れては、街を歩く人々を恐怖に陥れる怪物みたいな人間メルドを描いています。
正直、この作品は生理的に合わなくてキツかったです~
人間が嫌いで、中でも特に日本人が嫌いと言うメルド(ドニ・ラヴァン)が不気味で…
街に積み重なって生まれた怨念か何かを象徴しているようなメルドは本当に怪し過ぎました(^_^.)


③「シェイキング東京」(ポン・ジュノ監督)
引きこもりの男を描いたちょっと不思議な物語です。
登場人物は少ないけど素敵なストーリーで、私はこの作品が一番好きになりました(^^)

引きこもりの男(香川照之)は10年間、家から一歩も出ていない。
食事は宅配でOK。洗濯もクリーニングを頼めばOK。
玄関から1歩も出ないし、彼はいつもうつむいているので配達人たちの顔を見ていない。
そんな人との接触を極端に嫌う彼がピザの配達人(蒼井優)と、ふとした弾みに目を合わせてしまった。
10年ぶりに人と目を合わせた彼の心は、その日から揺れ動いていったが…

完璧に整理整頓されている家の中で暮らしている引きこもりの男。
そんな彼の生活ぶりが何とも面白かったです。
家の中で静かな時が動いていく感覚がちょっと不思議な空気を醸し出していました。
香川照之さん&蒼井優さんの作り出した、静かだけど想いを秘めたような雰囲気も良くて
どうなるのかなあとドキドキさせられました(^^ゞ


3本ともちょっと現実のようで現実ではない世界を描いているところが興味深かったです。
いつかDVDになったらじっくりと観直してみようかなと思った1本です。



監督:ミシェル・ゴンドリー レオス・カラックス ポン・ジュノ
出演:藤谷文子 加瀬亮 ドニ・ラヴァン ジャン=フランソワ・バルメ 香川照之 蒼井優
2008年 フランス/日本/韓国/ドイツ
(20081107)