1918年のアメリカで、第一次大戦で一人息子を亡くした時計職人が駅の時計を作り上げた。
その時計は職人の息子が生きている過去に時を戻したいという願いを込めて逆回転していた。
間も無く戦争が終わり、町がそのお祝いに賑わっていた時、一人の男の子が誕生した。
息子の誕生と引き換えに妻を亡くした若き父は、悲しみにくれながらも息子を抱き上げようとした。
だが、老人のようにみえる息子の姿にショックを受け、息子を老人ホームに捨ててきてしまう。
そのホームで働くクイニー(タラジ・P・ヘンソン)は異様な赤ちゃんの姿に驚くが、
子供の出来ない自分への贈りものと思い、自分で育てる決心をした。
赤ちゃんはベンジャミンと名付けられ、老人ホームの中で育っていった…
ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの演技と特殊メイクに目を奪われました~
もうタイトル通り、ベンジャミン・バトンの数奇な人生を描いた作品です。
彼はその特殊な姿のために、生まれた時は親から捨てられてしまうのですけど、
その後は親代わりに育ててくれたクイニーや多くの人に助けられて様々な経験をしていきます。
生涯愛し続けるデイジーとの出会い。初めて観るホームの外の世界。
船乗りとして体験した戦争。そして大人になったデイジーとの再会。
次々と起こる出来事の中でベンジャミンは少しずつ成長していきます。
「フォレスト・ガンプ」と同じ脚本家というだけあって、この作品でもベンジャミンの人生をじっくり見せてくれます。
彼の人生は「フォレスト・ガンプ」ほど劇的ではないかも知れませんけど、
それぞれのシーンで観ている者が自分の人生を思い起こしてみたくなるような作品になっていました。
それにしても特殊メイクはすごいですね~
もちろん主演の二人の演技はさすがの上手さなのですけど、
その演技を引き立てているメイクと肌の変化にはびっくりです。
特に若い頃を演じた二人の美しさには、ちょっと感動でした。
観る度に違った見方が出来る作品のような気がします。
インターバルを置いて、もう一度観てみたいなあと思った1本です。
監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット ティルダ・スウィントン
2008年 アメリカ 原題:THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
(20090126)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は2月7日以降の予定です。