愛するヴェスパーの死を見取ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は
死の原因を突き止めるために敵のミスター・ホワイトを捕獲し、アジトへと連れ帰った。
だが、尋問を始めようとしたところ、MI6内に潜入していたスパイによって暗殺されてしまう。
スパイを追って行ったボンドは激しい格闘の末に相手を手にかけた上、
ヴェスパーの元恋人であるスパイも殺してしまった。
次への手掛かりは掴みつつも、どんどん敵を殺していくというボンドの様子をみたM(ジュディ・デンチ)は
彼の行動を抑えるため、カードやパスポートを止めてしまう。
しかし、協力者を得た彼は、敵を追う途中で知った怪しい人物を追って旅立った…
出だしから激しいアクションの連続にびっくりでした(^^ゞ
生涯で初めて愛を感じた女性を殺されてしまったボンド。
彼は上司Mには愛は終わったと言いつつも、本当の敵を見つける旅に出ます。
ほとんど無表情でアクションに挑むボンドの心の内は、明確には見えてきません。
でも、別の宿敵を追っているカミーユ(オルガ・キュリレンコ)の復讐心を知った時、
自分の心を明らかにします。
そしてそれぞれの復讐のために、命をかけた危険な戦いに挑んでいきます。
それにしても、本当に今回のボンドは“ボーン”のようでハードしたね~
ほとんど笑わず、遊びもなし。楽しそうな秘密兵器もなし。
(携帯電話で追跡するシステムや、司令室での画像装置はすごかったですけど(^^ゞ)
アクションはあらゆる空間(?)で頑張ってます。
カーチェイスに船や飛行機もありで、ボーンみたいに屋根の上のチェイスもあり。
主演のダニエル・クレイグは大きな怪我をしたそうですけど、それも納得です。
普通は死ぬでしょうくらいのハードさでした(^^ゞ
ダニエル・クレイグのボンドは好きですし、スピーディーな展開も好きです。
今回はアクションをめいっぱい堪能しましたので、
この次は心の傷も癒えて、遊び心も見せて欲しいなあ…と思った1本です。
監督:マーク・フォースター 出演:ダニエル・クレイグ オルガ・キュリレンコ マチュー・アマルリック ジュディ・デンチ
2008年 アメリカ 原題:QUANTUM OF SOLACE
(20090208)