家の事情で従兄弟の家に越してきた16歳のジュニー(レア・セドゥ)は
いつも深い悲しみを胸に秘めていた。
転校先のハイスクールでも、その美しさと落ち着いてミステリアスな雰囲気で注目の的になる。
だが、彼女はガードが固く、軽い誘いには見向きもしなかった。
そんな彼女に、真面目で恋に不器用なオットーが恋をした。
男の子たちも彼の恋を応援し、ついにジュニーへ想いが通じる。
だが、心が不安定なジェニーは、オットーを受け入れつつも素っ気ない態度を取るなど
彼を不安にさせていた。
そしてもう一人、愛に生きるイタリア語教師ヌムール(ルイ・ガレル)もジェニーへの想いを募らせ、
彼女に猛烈なアタックを仕掛けてきた…
主人公たちの美しさと描かれている愛の激しさに圧倒されました~
監督さんは、どこかの政治家が“「クレーヴの奥方」みたいな古典小説は学習に値しない”みたいな
意見を出したと聞いて、この作品を作ろうと考えたらしいです。
「クレーヴの奥方」をハイスクールでというのも凄いですけど、それが似合ってしまうのも凄いです。
そして、主人公たちの愛に生きる姿も怖いくらいに純粋でした。
主人公を演じているのはレア・セイドゥとルイ・ガレルです。
ほとんど笑顔を見せない演技のレア・セドゥは、曇り空が似合うような独特の雰囲気で
普通の女子高生たちとは違う大人びた表情が印象的でした。
そして、ルイ・ガレルの美しさは… この人の作品を初めて観たのですけど、本当に美しい人ですね~
こんな人に熱烈にアタックされたら、逃げ場が無くなってしまうと追い詰められた気持ちになるのも
納得だなあと思ってしまいました。
それにしても、同じハイスクールの恋でも「ハイスクール・ミュージカル」や「トワイライト」とは
全く違う雰囲気でした(笑)
普段はあまりフランス映画を観ていないせいもあると思いますけど
久々にフランス映画で描かれている愛を観て、その想いの強さにびっくりしてしまいました(^^ゞ
このブログを書きながら、「美しい人」の主演二人で「トワイライト」を撮ったらどうなるだろうなあと
ちょっと思ってしまった1本です(^^ゞ
監督:クリストフ・オノレ 出演:レア・セドゥ ルイ・ガレル グレゴワール・ルプランス=ランゲ
2008年 フランス 原題:LA BELLE PERSONNE
(20090313)
追伸
この映画はフランス映画祭で観ました。公開予定は未定です。