時は豊臣の時代。富は一部の勝者が握り、都市には貧しい民が溢れていた。
そんな中、大衆に人気を誇っている人物がいた。大泥棒の石川五右衛門だ。
彼は金持ちから盗んでは貧しい民たちに分け与えていた。
ある日、五右衛門が大金持ちの商家・紀伊国屋文左衛門の大きな蔵に忍び込んでいたところ、
そこに石田三成(要潤)と彼の手下・霧隠才蔵(大沢たかお)が訪ねてきた。
三成は文左衛門に、明智光秀から預かった木箱を差し出せと要求する。
仕方なく文左衛門が一行を蔵に案内すると、その蔵は五右衛門に荒らされた後で木箱も無くなっていた。
その夜、まんまを財宝を奪った五右衛門は、木箱と共に財宝を民へばら撒いていた。
翌日、情報通の相棒・猿飛佐助(ゴリ)から木箱の噂を聞いた五右衛門は、その木箱を探すことにする。
だが、そんな五右衛門を霧隠才蔵が追って来ていた…
相変わらずの凝った映像に加えて、早送りのようなアクションの動きが面白かったです~
五右衛門の正体。霧隠才蔵との関係。そして、織田信長暗殺の真相が明らかになってくるに連れて
五右衛門は否応無しに権力争いへと巻き込まれていきます。
しかも、豊臣秀吉の後釜を静かに狙う徳川家康の画策もあって、
彼の戦いは豊臣秀吉の存亡を決定付けるものになって行きました。
もともと五右衛門は鍛えられてスーパーマンのように身体能力が凄いので、戦いは得意です。
空中を駆け抜けながら、敵をかわして行きます。
アニメの斬鉄剣並みにすごい剣で闘ったりもしていて、スーパーぶりは楽しかったです。
そして、自由を愛する五右衛門がそんな戦いの果てに目指したのは
人が平和で幸せに暮らせる世界でした。
それにしても、和洋折衷なんでもありの映像の世界は不思議で面白かったです。
こんなに煌びやかで不思議な世界を作り上げられるのは紀里谷監督らしいかも知れません。
加えて、画面いっぱいに作りこまれている映像は、やっぱりキラキラと美しかったです。
まあ、かなり独特の世界なので好き好きはあるかも知れませんけど
前作よりはずっと面白くて良かった~とちょっとほっとした1本です(^^ゞ
監督:紀里谷和明 出演:江口洋介 大沢たかお 広末涼子 奥田瑛二 ゴリ 要潤
2009年 日本
(20090415)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月1日以降の予定です。