安倍明(山田孝之)はいつしか五月病になっていた。
二浪して京都大学に入学したのは良かったが、その後の目的が見つからないのだ。
葵祭りの日、安倍がバイト帰りに友人の高村(濱田岳)と歩いていたところ、
京大生から“京大青竜会”というサークルの新歓コンパに誘われた。
普通のサークルで楽しいからという言葉に、ただ飯を食べに来た二人は
そこで美人一回生・早良(芦名星)と出会う。
彼女に一目ぼれした安倍は彼女が青竜会に入るというのを知り、自分も参加することを決めた。
無理やり高村を誘って気軽に青竜会に入った安部だったが、
その活動内容は謎の対決“ホルモー”だった…
訳分からない展開なのに、妙に可笑しくて楽しかったです(^^)
大学生のよくある青春&恋愛のエピソードから始まる物語です。
でも、普通に展開して行きません。そこが“ホルモー”のサークルだったからです。
サークル員は古の神を御参りし、神の許しを得て“鬼”を従えます。
“ホルモー”とは人間の代わりに“鬼”を戦わせながら、神を楽しませる競技だったのです。
サークル員となった安倍や高村も奇怪な鬼語を勉強し、鬼を使えるようになっていきます。
でも、言葉を覚えるだけではダメなのです。
“ホルモー”には鬼を使う人の心の強さも左右してきます。神の意思にも強く影響されます。
神の意思に反する時は罰を受けてしまうのです。
そして、安部の恋心から青竜会が分裂しそうになった時、神は京の町に異変を起こし始めました。
それにしても、役者が揃っていました~
山田孝之さん&濱田岳さんは、微妙にへたれで情けない大学生をさすがの上手さで演じていました。
濱田岳さんがこういう役が似合うのは分かっていましたけど、山田孝之さんも本当に上手いですね~
もう、二人の会話と表情だけでたくさん笑わされてしまいました(^^ゞ
あと、安部の恋敵で圧倒的に喧嘩が強い芦屋役の石田卓也さんや
二人をサークルへ引き込んでいく上級生役の荒川良々さんもぴったりで楽しかったです。
何も考えずに笑える楽しさに、疲れも飛んですっきりした気分になりました(^^ゞ
久々に心の底から楽しめるコメディだったなあと感じた1本です。
監督:本木克英 出演:山田孝之 濱田岳 栗山千明 石田卓也 芦名星 荒川良々
2009年 日本
(20090423)