三木聡監督&脚本の不思議で可笑しいハイテンションなコメディです。
予想も付かない展開と主演の麻生久美子さんの弾けた演技にくすくす笑い通しでした~
沈丁花ハナメ(麻生久美子)は出版社で売れない雑誌を担当している編集長。
母(松坂慶子)と二人暮しで、普通の人よりものんびりとした生活を送っている。
現実主義のハナメは幽霊や河童など自分の目に見えないものは全く信じていない。
企画会議で何となく決まってしまった呪いのスポットの取材でも
部下たちは何かが居そうな空気に敏感に反応したが
ハナメだけは幽霊など居ないと意地で啖呵をきって取材していた。
そんな頑張った甲斐もなく、担当雑誌が廃刊になってしまう。
それを機に出版社を辞めてしまったハナメはジリ貧になりつつある運気を変えるため、
家財道具一切を売って人生をリセットしていたが、結果はいまいちだった。
そんなある日、突然、母が倒れたという知らせが入った。
どうも近所の沼で何かをしている時に倒れたらしく、意識不明のまま眠り続けていた。
そして、その沼からは数十年前に無くなったポストと大量の手紙が発見された…
麻生久美子さんの演じたマイペースなハナメが、めちゃくちゃキュートで可愛かったです(^^ゞ
思い立ったら吉日とばかり、思い付きで次々と大胆な行動を起こすハナメ。
仕事はあっさり辞めてしまうし、アパートの中を空にしても、その日を何とか楽しく過ごしています。
そんな彼女の前に若き日の母の手紙が現れます。
自分が生まれる前に書かれたその手紙には
ハナメの実の父親は、幼い頃に離婚した父とは別人だということが書かれていました。
そして、その衝撃的な事実はハナメの人生を大きく変えて行きました。
それにしても可笑しかったです~
よく考えると主人公の自分探しの物語なのです。
でも見ている間は、ハナメのくるくる変わる行動とどんどん進む展開に目を丸くしていました(゜o゜)
こんな役をキュートに演じられるなんて、さすがは麻生久美子さんですね~
そして、パンクなカッコなのにハナメに振り回されているガス(加瀬亮)とのコンビも楽しかったです。
観終ったとき、本当に笑いは大切ね~としみじみ思った1本です(^^)
監督:三木聡 出演:麻生久美子 風間杜夫 加瀬亮 松坂慶子
2009年 日本
(20090526)