初めてのデートの相手から、いつも電話が来ないジジ(ジニファー・グッドウィン)。
同僚でいつも恋の悩みを相談している(ジェニファー・コネリー)はデートの様子を聞き、
彼はジジに気があると言いながら、きっと電話は来ると慰めてくれた。
でも実際は、デート相手からはどんなに待っても電話はかかってこなかった。
思い余って彼のよく行きそうなバーで待ち伏せすることにしたジジは
そこで店員のアレックス(ジャスティン・ロング)と出会う。
店でいつも多くの恋人たちを見ているアレックスはジジの話を聞いて即答した。
「彼は君が好きでは無い」と…
彼の態度が読めなくて振り回される彼女たちの姿は、ちょっと可笑しかったです。
相思相愛で7年間も一緒に暮らしているのに全く結婚する気の無いニールと結婚に憧れるベス。
幸せな結婚をしたはずが、新居を改装している間に段々と笑顔を無くしていくジャニーンと
そんな彼女に悪いと思いつつ魅力的なアンナと浮気をしてしまうベン。
ベンを既婚者と知りつつも好きになっていくアンナと、彼女の態度が分からなくて悩むコナー。
何度デートをしても、いつも次の電話がかかってこないジジと
彼女に男心を教えながらシビアなアドバイスをしていくアレックス。
そして、現代の通信機器の多さに振り回されて、面と向かって相手と話す機会の無いメアリー。
そんな男女9人の恋模様と、時々途中で入ってくるインタビュー形式のコメントに笑いつつも
なるほど~と納得しながら観ていました。
特に印象的だったのは、勘違いして直ぐに相手に夢中になってしまうジジです。
子供の頃の体験から始まる彼女の勘違いぶりはかなり可笑しいです。
彼女はいつも正直で真剣です。でも、そんな彼女の魅力を男たちは認めてはくれません。
ただ、笑顔を見せながら去っていくのです。
そんな男たちのサインを彼女はいつも理解できていませんでした(^^ゞ
それにしても、この作品がアメリカでは大ヒットするのも納得です。
自分に言い訳していく彼らの姿は、分かるなあと頷いてしまいます。
本当にどこにでもいそうな等身大の若者たちの姿です。
きっと男性も女性も、どこかに共感しながら観られる作品ですね。
恋を通して悩みながらも成長していく彼らの笑顔や真剣な表情が爽やかに心に残った1本です。
監督:ケン・クワピス 出演:ベン・アフレック ジェニファー・アニストン ジニファー・グッドウィン ジャスティン・ロング スカーレット・ヨハンソン ブラッドレイ・クーパー ジェニファー・コネリー ケヴィン・コナリー
2009年 アメリカ 原題:HE'S JUST NOT THAT INTO YOU
(20090715)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月1日以降の予定です。