19世紀のカナダ。ある日、少年だったローガンは優しい父に見守られて育ってきた。
だが突然、ローガンが熱を出して寝込んでいた夜に、父が殺されてしまう。
父の館で働いていた使用人の夫が酔った勢いで父に向かって銃を発砲したのだ。
怒りに我を忘れたローガンは両腕から鋭い爪を出し、父を殺した男を刺し殺した。
だが、その男は自分こそがローガンの父だと言い残して息絶えてしまう。
ショックに自失呆然となったローガンに向かって、使用人の子ビクターが手を差し出した。
今の言葉が本当なら自分たちは兄弟なはず。そして二人とも鋭い爪を持つミュータントだった。
他に道は無いと感じたローガンは、導かれるままに逃亡を始めた…
ウルヴァリンは闘いの運命を持って生まれて来た男でした~
何故、鋼の骨を持つのか。そして何故、記憶が無いのか。
そんなウルヴァリンの誕生の秘密が明かされる物語です。
実は3作とも観ているのですけど、ちゃんと覚えていなかったので、
ウルヴァリンが150年も生きている人だとは知りませんでした。本当に死なない人なのですね~
彼は南北戦争から第一次&第二次大戦、そしてベトナム戦争まで、戦争を何度も体験しています。
その戦争のシーンは彼と兄ビクターがどんな人生を送ってきたかを
一瞬で伝えてくれて興味深かったです。
戦争を体験していくうちに兄のビクターは殺戮を好む狂気の人に変貌していきます。
目的のために闘うことと人を殺すために闘うことは全く違います。
世界平和のためにと思って任務をこなしていたローガンでしたが、
むやみに人を殺そうとする兄や軍の方針に付いて行けず脱退します。
その後の数年間をローガンはカナダの山間で静かに暮らし始めます。
この暮らしの間のローガンは本当に幸せそうでした。
でも、兄のためにその幸せは壊されてしまいます。
そして心に巣食った復讐心のために、彼の運命はどんどん狂って行きました。
それにしてもヒュー・ジャックマンは相変わらずカッコいいですね~
今回は超能力合戦とか派手なアクションシーンはあまり多くないですけど、
その分、ヒュー・ジャックマンが頑張っていました。
また、ウルヴァリンが深く愛したケイラ(リン・コリンズ)との睦まじいシーンは可愛くて
あの人には心を開かないような主人公がこんなにも優しい人だったのかと楽しかったです。
ラストはこんなシーンでは終わらないよね~と思いながら長いエンドロールを観ていたら
やっぱり最後の最後にワンシーンが出て来ました。
観終わった時、次の戦いはとてもハードそうだなあとちょっと思ってしまった1本です。
監督:ギャヴィン・フッド 出演:ヒュー・ジャックマン リーヴ・シュレイバー リン・コリンズ ダニー・ヒューストン ライアン・レイノルズ テイラー・キッチュ
2009年 アメリカ 原題:X-MEN ORIGINS: WOLVERINE
(20090912)