各自が好き勝手に自分の書と向き合っている書道部の部室では、また一人部員が辞めて行った。
行動派で元気な副部長の香奈(桜庭ななみ)は、部を何とかしたいと気が気ではない。
でも雰囲気は最悪ないのに、部長の里子(成海璃子)はみんな勝手にすれば良いと放任していた。
そんなある日、部室の控え室に見知らぬ男がいるのを発見した里子と香奈は
思わず“泥棒!”と叫んで墨汁をかけてしまう。
だが、その男は新しく赴任してきた書道部の顧問で、臨時教員の池澤(金子ノブアキ)だった。
そして、部の状況を見た池澤は、翌朝に生徒たちの前で“書道パフォーマンス”を披露した…
初めて見た“書道パフォーマンス”はとっても楽しかったです(^^)
書道家の父を持ち、真面目に書に向き合いながら頑張っている里子。
彼女は父にほめてもらいたくて、必死に練習を重ねています。
そんな彼女の表情はいつも険しいかつまらなそうで、その影響は彼女の字にも影響を与えていましたが、
彼女自身はそのことに気付いていませんでした。
そんな彼女の前に登場したのが“書道パフォーマンス”です。
池澤先生のパフォーマンスを目の当たりにした清美(高畑充希)は直ぐにパフォーマンスに夢中になります。
最初はバカなことを…と思っていた里子も、次第にその面白さに夢中になって行きます。
そして、彼女がパフォーマンスのために書いた文字の躍動感は、
厳格な書道家の父の心も動かしていきました。
ある事情で部を去らざるを得なかった元部員・美央(山下リオ)と共に何かをやり遂げたいと決心した里子は
大好きなこの町を助けるためにも“書道パフォーマンス甲子園”を開こうと思いつきます。、
そして、閉店が相次ぐ地元の商店街を巻き込んで彼女たちの“甲子園”への夢が始まりました。
それにしても成海璃子さんをはじめとする高校生たちと、
ちょっと不思議なノリの先生を演じる金子ノブアキさんがの演技が楽しかったです~
特に先日『武士道シックスティーン』でも好演技だった成海璃子さんの
飾らない演技は観ていて気持ちいですね~
『武士道~』ではあまり登場しなかった山下リオさんも今回は大切な役を演じていて
彼女は映画を観るたびに上手くなっていくなあと感じました。
元気いっぱいの桜庭ななみさんの演技は思わず笑ってしまいました。
また、先輩たちにこき使われて控えめに移っている後輩男子たちの小ネタにも笑わされました(^^ゞ
ストーリーの展開はベタですし、デ・ジャブを感じるシーンもいろいろある気もしますけど、
やっぱり観ていてワクワクしてしまいました。
観終った時、今度は本当の“書道パフォーマンス”を観てみたいなあと思った1本です。
監督:猪股隆一 出演:成海璃子 桜庭ななみ 山下リオ 高畑充希 小島藤子 金子ノブアキ 市川知宏 森崎ウィン 森岡龍 坂口涼太郎
2010年 日本
(20100427)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は5月15日以降の予定です。