相変わらず貧乏で人気の無いマジシャン山田奈緒子(仲間由紀恵)は唯一の仕事を首になってしまう。
その時、興行主から万練村で“カミハエーリ”と呼ばれる霊能力者を募集しているとチラシを渡される。
“カミハエーリ”と認められれば貢物も隠された財宝も手に入ると聞いた山田は心を動かされる。
一方、天才物理学者の上田次郎(阿部寛)のもとへ一人の若者が訪ねて来ていた。
万練村から来たその若者・中森翔平(佐藤健)はこれから村で行われる霊能者選定の儀式で
霊能者たちの嘘を見抜いて欲しいという依頼を持って来たのだ。
依頼を受けた上田は山田に連絡を取り、抽選で当たった温泉旅行へ行こうと誘うが、
例のチラシを見ていた山田は予定があると言って断る。
だが、上田が万練村へやって来たところ、そこには村人たちに向かって
自分は霊能力者だと宣言している山田がいた…
相変わらずゆる~いギャグとどんどん死人の出る展開で物語が進んでいきました~
今回の舞台は万練村の“霊能力者バトルロイヤル”です。
いつもの通り山田よりもずっと有能そうな自称霊能力者たちが勢ぞろいします。
干ばつの時、祈りで雨を降らせた実績を持つカルト教団の教祖・天海(戸田恵子)。
未来を予測する力を持つ占い師(片瀬那奈)。
自分は死なないと鉄球を身体に落として証明した男(藤木直人)。
そして、人の生死を左右させる力を見せ付ける鈴木(松平健)。
彼らに山田と村人の翔平の二人を加えて儀式は開催されます。
この中でも特に強敵なのは鈴木です。
圧倒的な能力と存在感で村人たちを引き付けていきます。
でも、鈴木は単純に“カミハエーリ”を狙っているようには見えません。
しかも、鈴木以外の霊能力者たちは次々と何者かによって殺されていきます。
彼らを殺したのは誰か。そして、鈴木の本当の目的は何か。
山田と上田は霊能力者たちのトリックを見破りながら、少しずつ確信へと近付いていきます。
そして、最後の対決の時、鈴木の過去と共にその目的が明らかになって来ました。
それにしても、相変わらず盛り上がっているのかどうか分からないような変な作品ですね~
かなり可哀想な恋もあるので、切ない気持ちにもさせられてしまいます。
でも、山田と上田のとぼけた掛け合いは、いつもの通り息がぴったり。
危機迫った時でさえ、しっかりと笑わせてくれます。
また、今回も霊能力者として芸達者なゲストが次々と登場して飽きさせません。
もう松平健さんなんて、馬に乗っている姿だけで何故か可笑しかったです。
定番の矢部のかつらネタや、山田の母(野際陽子)の不思議なカリスマ性も欠かせません。
そして、上田のアクションは通信教育のおかげでかなりパワーアップしてました(^^ゞ
エンドロールの最後まで細かい笑いを見せてくれるのもさすがでした。
観終った時、もしかしたら一番お金がかかったのは出だしの江戸時代シーンだったのかなあと
ちょっと笑ってしまった1本です。
監督:堤幸彦 出演:仲間由紀恵 阿部寛 松平健 佐藤健 夏帆 野際陽子 生瀬勝久 平泉成
2010年 日本
(20100608)
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