ある日、卵を温めていた草食い恐竜のお母さん(原田知世)が落ちていた卵を見つけた。
卵を可哀想に思ったお母さんは、自分の卵と一緒に温め始めた。
お母さんが頑張ったおかげで赤ちゃんが生まれたが、その赤ちゃんはどうも皮膚の色が違っている。
それでも、小さな赤ちゃんには変わりないと、お母さんはその子をハートと名付けて、
自分の子供と一緒に育て始めた。
だが、噂を聞いた群のリーダーがその子を見るなり殺せと言って来た。
実はハートは草食い恐竜の天敵である肉食い恐竜の赤ちゃんだったのだ。
群の掟に従い、ハートを山へ捨てに行ったおかあさんだったが、ハートの泣き声に胸を詰まらせる。
どうしてもハートを手放せなかったお母さんはもう一人の息子ライトを連れて、山へと入って行った…
意外に夢中になってしまいました(^^ゞ
草食恐竜のお母さんに育てられた肉食恐竜のハートと、
そのハートが成長してから拾って育てることになった草食恐竜“うまそうだな”の物語です。
ハートは幼い頃は自分も草食恐竜だと思いながら暮らしていました。
でも、偶然に肉食恐竜たちが食べているところに出会い、自分が肉食恐竜だと知ってしまいます。
ショックを受けたハートはお母さんの元を飛び出してしまいました。
それから年月が過ぎ、ハート(山口勝平)は成長して大きくなりました。
そして、眠っている子供の草食恐竜と出会います。
恐竜の子供を見るなり「おまえ、うまそうだな」とつぶやいて近付いたハートは
目を覚ましたその子供にお父さんだ!と思い込まれてしまいます。
子供はお父さんが自分の名前を“うまそうだな”と名付けてくれたのだと勘違いしたのです。
笑顔で懐かれて困り果てたハートは、その子供“うまそうだな”と共に暮らし始めました。
そして、それは小さい者への愛情と、自分を育ててくれたお母さんの苦労を知ることになりました。
それにしても声優がいいですね~!
主演のハート役の山口勝平さんはもちろんのこと、お母さん役の原田知世さんも落ち着いた声で演じていて優しそうでした。
そして、何と言っても加藤清史郎くんの上手いこと!
健気な“うまそうだな”にぴったりでした(^^)
会場は小さな子供たちが多くて、戦いのシーンは泣き出す子もいましたけど、
楽しいシーンには笑いがいっぱい起きて、子供って感情豊かだなあと楽しくなりました。
そして、そんな子供たちと一緒に観ていると、つい童心に戻ってしまいますね。
ほのぼのした絵の中に愛情がいっぱい詰まっていて、
観終わった時、心が暖かくなった1本です。
監督:藤森雅也 声の出演:山口勝平 加藤清史郎 原田知世 別所哲也
2010年 日本
(20100926)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月16日以降の予定です。