ボストンにあるチャールズタウン。
そこで暮らしているダグ(ベン・アフレック)には裏の顔があった。
幼馴染のジェム(ジェレミー・レナー)や仲間たちとチームを組んで銀行強盗を行なっていたのだ。
普段は工事現場で働き、時折、強盗を働いては金を稼ぐプロ集団だった。
ある朝、いつものように綿密な計画を立てて銀行を襲った彼らは、
支店長のクレア(レベッカ・ホール)の気転から無音警報機を鳴らされてしまう。
警察の追っ手から逃げるためにクレアを人質にとった彼らは無事に逃亡し、クレアを解放した。
だが、人質にしたクレアが自分たちの近くに住む人だったと知った時、ジェムが不安を抱く。
そして、クレアを生かしておいて大丈夫か見張ると言い始めたのだ。
ジェムは荒っぽい性格で、人を傷つけるのも人を殺すのも平気な人間だ。
自分たちの被害者でもあるクレアにコレ以上の危害を与えたくないと考えたダグは見張り役を買って出て
密かにクレアに近付き始めた…
生まれた街から逃れられないキリキリするような辛さが真っ直ぐに伝わって来ました。
生まれ育った街で暮らしているダグ。
母は家を出て行方不明、父も刑務所入りをし、幼かった彼は近所のジェムの家で育ったという過去を持っています。
彼の父はやはり銀行強盗を仕事としていて逮捕され、もう二度と出所することの出来ない身なのです。
そんな父は保身のために仲間を売らずに警察に抵抗した男として、街の中では評判でした。
ダグは父の仕事を引き継いでいます。
本当はアイスホッケーの才能あり、過去にはプロリーム入りを目指していたこともあります。
でも、喧嘩っ早い性格のために話は流れました。
その後、アルコールやドラッグにも手を出していましたが、現在は両方とも止めています。
仲間の中では頼りになるけど遊べない奴という感じです。
そんな彼はチャールズタウンという街にも強盗という仕事にも嫌気がさしていて、
今はこの街を出たいと願っています。
でも、彼の仲間たちや、裏で仕事を斡旋しているボス・ファーガス(ピート・ポスルスウェイト)は
彼を放そうとはしません。
そんな中、彼はクレアと真剣な恋に落ちていきました。
それにしても、役者が揃ってました~
特に切れやすい幼馴染役のジェレミー・レナー、裏ボス役のピート・ポスルスウェイト、
そして父親役のクリス・クーパーなど周りが良かったです。
主人公がそこで生きて行く理由が彼らの姿から少しずつ浮かんできました。
そして、そこには哀しい真実が隠されていました(T_T)
観終わった時、この作品がアメリカでヒットしているのは興味深いなあと感じました。
これもアメリカの現実なのかなあと考えさせられた1本です。
監督:ベン・アフレック 出演:ベン・アフレック ジェレミー・レナー レベッカ・ホール ジョン・ハム ブレイク・ライヴリー クリス・クーパー ピート・ポスルスウェイト
2010年 アメリカ 原題:THE TOWN
(20101031)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は2011年2月5日以降の予定です。