2019年。突然に起きた爆発的な感染により人口の95%がヴァンパイア化した世界では、昼夜逆転の社会が広がっていた。
ヴァンパイアは直射日光で燃え上がり、そして必ず人間の血を飲まなければならなかった。
人間の血を飲まないまま時間が過ぎると、異形化と精神錯乱が起き、最後にはサブサイダーと呼ばれるモンスターになってしまうのだ。
だが、人間の数は全人口の10%を切り、人間の血の不足からサブサイダーの発生が増加していた。
巨大製薬会社の研究室に勤めているエドワード(イーサン・ホーク)はそんな食糧危機を回避しようと、
日夜、研究を重ねていた。
だが、新開発した代替血液のヴァンパイアへの臨床実験は大失敗に終わってしまった。
そんな疲れた夜の帰り道、エドワードは運転を誤って車の接触事故を起こしてしまう。
慌てて相手の車に近付いた彼は、その車から降りてきた人間にボウガンを突きつけられた…
人間の生活は厳しいですけど、ヴァンパイアの生活も厳しかったです。
ほとんどの人口がヴァンパイアになった世界の物語です。
社会は昼夜逆転で機能していて、人々の生活も昼夜と食料が違う他はあまり変わっていません。
でも、この世界のヴァンパイアは特殊な性質を持っています。
日光に当たると燃え上がり、鏡に映らないというのは聞いたことがあるのですけど、
人間の血を飲まないと心身ともに変化してしまうというのは初めて観ました。
変化してしまうと巨大な肌色の蝙蝠のようになってヴァンパイアたちを襲ってくるのです。
その変化はヴァンパイア同士の血や自分の血を飲んだりすると進行が早いらしく、
貧しいヴァンパイアからどんどんサブサイダー化し始めていました。
ヴァンパイアたちの食糧危機が始まっていたのです。
そんな中、主人公のエドワードは代替血液の研究をしています。
彼は元々ヴァンパイアにはなりたくなかった人で、出来る限り人間の血も飲もうとはしません。
研究所に捕獲されている人間たちの様子をいつも悲しそうに見つめています。
そんな時、彼は偶然から人間のグループと出会います。
彼の人間を襲おうとしない態度と研究者であるという立場から、彼はそのグループの信頼を得ます。
そして、グループのリーダーから、思ってもいなかった秘密を明かされました。
それにしても、予想していなかった展開にびっくりでした。
あと、内容をあまり知らずに観に行ったので、グロいシーンにはちょっと参りました(^^ゞ
途中から食糧危機が進んで、ヴァンパイアたちがみんな壊れかけてくると、
ほとんど「バイオハザード」状態です。
目をそらしてしまうシーンもありましたけど、ストーリー的にはかなり面白かったです。
先日見た「クロッシング」で辛そうな役だったイーサン・ホークが、今回も辛そうな主人公を演じていました。
でも、今回は未来の感じられる役で良かったなあと思った1本です(^^ゞ
監督:ピーター・スピエリッグ マイケル・スピエリッグ 出演:イーサン・ホーク ウィレム・デフォー クローディア・カーヴァン マイケル・ドーマン サム・ニール
2009年 オーストラリア/アメリカ 原題:DAYBREAKERS
(20101117)
→公式サイトはこちらへ http://www.daybreakers-movie.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は11月27日以降の予定です。