ロンドンで会計事務所を開いている会計士チャールズ(マイケル・ジェイストン)は、
偶然に出会ったウェイトレスのベリンダ(ミア・ファロー)に一目惚れをする。
上流階級出身の彼には、世界を気ままに旅してきたアメリカのピッピー娘の
彼女の素直な笑顔がとても魅力的で、一緒にいると幸せを感じた。
周囲の反対を押して結婚したチャールズだったが、次第に彼女の行動に不審を持つようになる。
日々、家を空けてどこかへ出かけてしまうのだ。
とうとう浮気を確信した彼は、探偵事務所に彼女の尾行を依頼する。
そして2週間後、チャールズの事務所に白いコートを着た
クリストフォルー(トポル)と名乗る探偵がやって来た…
恋愛と結婚という普遍的なテーマがキュートに描かれていました。
大恋愛の末に結婚した二人。
でも、しばらくすると階級の差や生活の差が二人に距離を作り始めます。
チャールズの生活様式にベリンダがついていけないのです。
彼の苛立ちが限界に達した時、彼はとうとう探偵を雇います。
それから2週間後、彼女の様子が明らかになってきます。
彼女はいつも一人で町を彷徨っているらしいこと。
浮気の証拠は見つからないこと。
それでも、チャールズには納得がいきません。
そして、探偵のクリストフォルーを厳しく問い正し、2週間の真実を知りました。
そこには彼の想像とは全く違った彼女の姿がありました。
それにしても、ミア・ファローは妖精のような可愛さですね。
彼女が自分を抑えて窮屈そうにしている姿を観た後に
自分を取り戻したような自然な笑顔を観るとほっとしてきます。
どちらが正しいとかいう問題ではないのかも知れませんけれど、
やっぱり彼女の言い分の方を頷きたくなるのです。
それはやっぱり彼女の可憐な存在感が説得力を与えてくれている気がしました。
観終わった後、そう言えば先日に見た『
幸せの始まりは』と同じかもと感じました。
結局、同じものを同じ波長で一緒に楽しめることが一番!と思った1本です。
監督:キャロル・リード 出演:ミア・ファロー マイケル・ジェイストン トポル
1972年 イギリス 原題:FOLLOW ME!/THE PUBLIC EYE
(20110220)