フランスで優雅に暮らしているエリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)には24時間の監視が付いていた。
彼女はそれを意識しつつも、朝にいつも行くカフェへと向かった。
すっかり馴染みになったウェイターと笑顔を交わしながら朝食を頼んでしばらくすると、
カフェの彼女宛にメール便が届いた。
しばらく音信普通だった、彼女の愛する男からの手紙だ。
几帳面な字で書かれた手紙には、彼女にベニスへ向かう列車に乗ることと、
列車の客の中で自分に似た体格の男と接触することという指示が書かれていた。
彼女はすぐに手紙を焼くと席を立った。
そして、指示された列車に乗るためにリオン駅へと向かった…
上品オーラを発揮しているアンジーと、オーラをすっかり引っ込めたジョニー・デップのコンビが面白かったです。
国際的に指名手配された男の恋人エリーズと、アメリカで数学教師をしている冴えない男フランク(ジョニー・デップ)との物語です。
エリーズは手紙で指示された通り、恋人と似たような体格のフランクに声をかけます。
謎めいた雰囲気を持つエリーズに、フランクはすぐさま魅了されます。
そしてエリーズも彼にちょっとだけ惹かれていきました。
列車からは別々に降りた二人でしたけど、駅を出るとすぐに再会します。
エリーズはベニスに不慣れなフランクを自分の船に乗せると、超高級ホテルへと向かいました。
ホテルの豪華な佇まいに目を見張り、美味しいディナーを食べて過ごした後、二人の間に微妙な雰囲気が流れます。
でも、その雰囲気を断ち切るようにエリーズはフランクをソファーへ追いやると、自分はベッドルームを占領します。
そして翌朝、自分一人で部屋を出てしまうのです。
残されたフランクには、彼を捜している男と勘違いした組織の追っ手が迫っていました。
それにしても、軽い作品でした~
でも、主演の二人やベニスの街がかもし出す雰囲気は最高です。
最近、昔の作品を時々観ているせいか、何となくこの作品もそんなちょっと昔の映画を観ているような
落ち着いた印象を受けました。
そして、こんなに上品な雰囲気なのは、やっぱりこの二人だからかも知れないなと感じました。
観終った時、アンジーに「大金をかけてそれなの?」と皮肉を言われてしまったジョニー・デップのシーンが
一番印象に残っていました(^^ゞ
この二人のコンビで、また違った雰囲気の作品を観たいなあと思った1本です。
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 出演:アンジェリーナ・ジョリー ジョニー・デップ ポール・ベタニー スティーヴン・バーコフ ティモシー・ダルトン ルーファス・シーウェル
2010年 アメリカ/フランス 原題:THE TOURIST
(20110309)
→公式サイトはこちらへ http://www.tourist-movie.jp/