青龍(ドニー・イェン)は代々の王朝に従ってきた最強の秘密警察“錦衣衛”の中でも中心的な存在。
もともと錦衣衛は集められた孤児たちの中でも切磋琢磨し生き残ってきた精鋭たちで作られた部隊で
帝の命を忠実にこなすその力は無敵だった。
ある日、青龍は帝の側近である宦官・ジア(ロー・ガーイン)から指令を受ける。
一瞬、その指令に疑問を抱いた青龍だったが、正式な割り印を見せ付けられると素直に命に従った。
指示された重臣の家へ乗り込み目的の箱を奪い取ろうとするが、その瞬間、逆に何者かに襲われてしまう。
死守した箱を手に家を出ようと振り返ると、そこには部下たちの遺体の山が出来ていた…
強い人でもどんどん死んでしまうのが中国映画でした(^^ゞ
ドニー・イェンのアクションがてんこ盛りの作品です。
主人公の青龍は幼い頃からずっと戦っています。
生き残るためには兄も殺しました。
現在ではほとんど無敵とも言えるほど戦いに強い人間になっています。
でも、彼の心の奥には幼い時に兄を殺してしまったという事実が痛みとなって残っています。
生きるのもまた、彼にとっては悪夢のようなものだったのです。
彼の心の支えは、尊厳を持って任務を果たすということです。
そのためには死も厭いません。
いつも持ち歩いている14本の剣にはそれぞれに意味があり、命令を果たせなかった時には
死を持って償うための剣もあったのです。
それくらい真っ直ぐに命令を果たそうとしていました。
そんな彼が謀反を起こそうとしている者たちの計略で全てを奪われ、逆に追われる立場になります。
しかも、不意打ちで切られ、重傷を負ってしまいます。
それでも、自分を追い詰めた首謀者や裏切り者を追わなくてはなりません。
そんな時、彼が頼りにしたのは、ホア(ヴィッキー・チャオ)の父が営む“正義護送屋”でした。
それにしても、やっぱりドニー・イェンは凄いですね~
あまりにも軽々とアクションをこなしているので当たり前のように思ってしまうのですけど、
考えれば考えるほど凄い動きです。
特にワイヤーアクションではなくて、普通に戦っているシーンの速さは手が見えませんという感じで
あんなに動いて怪我はしないのかなとか思ってしまいました。
また、最強の敵が妖術使いっぽい美女というのも中国映画らしいなと感じました。
(でも、あんまり強そうに見えなかったのですけど(^^ゞ)
無骨な青龍を密かに愛してしまうホアを演じていた、
ちょっと強気だけど女性らしいヴィッキー・チャオが可愛かったです。
観終わった時、そう言えば勧めてくれた人はヴィッキー・チャオの大ファンだったなとふと思った1本です。
監督:ダニエル・リー 出演:ドニー・イェン ヴィッキー・チャオ ウーズン ケイト・ツイ チー・ユーウー ロー・ガーイン サモ・ハン
2010年 中国 原題:14 BLADES/錦衣衛
(20110529)
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