ゲーテの名を世界にとどろかせた名作「若きウェルテルの悩み」の誕生秘話を描いた作品です。
もうすぐ公開なのですけど、せっかくだから早く観たいなとチャレンジしてみました。
ゲーテとロッテの若くて情熱的な恋と美しい風景にすっかり引き込まれていきました。
小説という名の壮大なラブレターが若者の運命を変えていきました。
23歳のゲーテが出世作「若きウェルテルの悩み」を世に出すまでを描いた作品です。
父の意向で法律の勉強をしていたゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)ですけど、頭は詩でいっぱいです。
数々の詩を創作し出版社に送っては、断りの手紙にガッカリしていました。
学費を払って大学に通わせることを諦めたゲーテの父は、息子を地方の裁判所へ送って
実地見習いをさせようとします。
その地で出会ったのが、運命の相手シャルロッテ(ミリアム・シュタイン)です。
二人の恋は一気に燃え上がります。
でも、二人が互いの想いを確認し合った時、シャルロッテの父親によって
彼女の結婚相手が決められてしまいました(T_T)
恋に真っ直ぐなゲーテと、家族を養うために裕福な判事との結婚を決めたシャルロッテ。
よく聞く話なのですけど、決定的に違うのはシャルロッテが自分の決意を持って結婚を決めることです。
彼女の苦しみや悲しみを乗り越えた強い瞳が、何とも潔く見えました。
そして、彼女の行動がゲーテを偉大なる作家への道へと導いたと思うと、
本当に運命の人だったのだなとしみじみ感じました。
ラブストーリーなのですけど、潔さというか心の強さを感じさせる作品でした。
観終わった時、今日の終わりに素敵な作品を観られて良かったなと感じた1本です。
監督:フィリップ・シュテルツェル 出演:アレクサンダー・フェーリング アム・シュタイン モーリッツ・ブライブトロイ ブルクハルト・クラウスナー ヘンリー・ヒュプヒェン
2010年 ドイツ 原題:GOETHE!
製作年度: 2010年
(20111023)
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公式サイトはこちらへ http://goethe.gaga.ne.jp/追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は10月29日以降の予定です。