しあわせのパン

洞爺湖のほとりにある月浦を舞台に原田知世＆大泉洋主演でおくるヒューマンドラマです。
美しい風景と美味しそうなパンの登場する予告編を観て、これは観たい～と思っていました。
ちょっとファンタジックな雰囲気を醸し出すような人々の優しい心に癒される時間を過ごしました。

人の優しさと強さを信じたくなるような物語でした(^^)

東京から北海道の月浦へやって来た夫婦の物語です。
東京出身のりえさん（原田知世）は札幌出身の水縞くん（大泉洋）に連れられて、月浦で暮らし始めました。
二人はCAFEマーニという、素朴な味わいの焼き立てパンとコーヒーが人気のお店を営んでいます。
また、そこには宿泊も出来るように、2階にお部屋も用意してあります。
毎日通うお客さんも、遠くから旅をしてくるお客さんもみんな優しく向かい入れてくれるお店でした。

いつも笑顔を見せている美しいりえさんはみんなの人気者です。
でも、そんなりえさんは東京で暮らすことに疲れ、笑顔をなくしてしまったという過去があります。
月浦での平穏な暮らしの中に居て1年が過ぎても、ふと悲しい表情を浮かべている時があります。
そんな時、水縞くんも哀しくなります。
それは彼の唯一の願いである“欲しいもの”がまだ手に入っていない証だったからです。
それでも二人は一緒に散歩し、心から楽しく料理やパンを作りながら、2年目の季節を過ごしていきました。

それにしても癒される物語でした～
季節ごとに二人の元に訪ねて来たお客さまたちのエピソードがどれも胸に沁みました。
それぞれはよくある物語かも知れませんけれど、それだけに丁寧に映し出されている風景や
役者さんたちの表情、しぐさなどがとても印象に残りました。
酔っ払ってゴロゴロと暴れてしまうのも、親子で手を繋ぐのも、それぞれが
そうしたくなる気持ちが分かるなあと思いながら観ていました(^^ゞ

食事のシーンの役者さんたちの笑顔を観ているだけで、つられてニコニコしてしまいそうでした。
登場するパンや料理は本当に美味しそうでみんな食べたくなりました。
りえさんが子供の頃から大好きだった「月とマーニ」という絵本のエピソードも可愛かったです。
また、何と言ってもエンディング曲「ひとつだけ」が最高でした(^^)
観終わった時、これはおなかが空いている時に観たら大変だったろうなあとちょっと思った1本です。



監督：三島有紀子　出演：原田知世　大泉洋　あがた森魚　本多力　森カンナ　平岡祐太　余貴美子　八木優希　光石研　中村嘉葎雄　渡辺美佐子　中村靖日　池谷のぶえ　大橋のぞみ
2012年　日本
（20120113）

→公式サイトはこちらへ　http://shiawase-pan.asmik-ace.co.jp/

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は北海道先行：1月21日、全国公開：1月28日以降の予定です。