スティーヴン(ライアン・ゴズリング)は大統領を目指して予備選挙に臨む
元知事マイク・モリス(ジョージ・クルーニー)のキャンペーンスタッフとして頭角を現していた。
キャンペーンチームを率いているポール(フィリップ・シーモア・ホフマン)は生え抜きの参謀だったが、
スティーヴンにはポールにはないフレッシュな言葉を紡ぎだす才能があった。
そんな彼に突然、ライバル候補者の選挙参謀ダフィ(ポール・ジアマッティ)から連絡が入る。
ぜひ、どうしても会いたいというのだ。
たまたまポールが出張中で連絡が取れないこともあって躊躇したが、彼はダフィに会うことにした…
ふとしたきっかけから純真さを失っていく青年の姿が痛ましかったです。
選挙戦のリアルな人間模様を伝えてくれる物語です。
主人公のスティーヴンは才能ある青年でライバルチームの参謀ダフィに目を付けられます。
そのダフィから呼び出されて会いに行くと、彼はスティーヴンにこっちへ来ないかと誘います。
もちろん誘いを断ったスティーヴンは事後報告でポールに誘いがあったことを告げます。
でも、多忙な彼はその時、ポールの顔色が変わったことを深く考えませんでした。
同じ頃、スティーヴンは若手のスタッフで美人のモリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)と出会います。
モリーに惹かれた彼はすぐに恋人同士になりますけど、一緒にいた時に鳴った彼女の携帯電話から
彼は思いもかけない事実を知ります。
そして、その対応に追われていた時、ポールから予想もしない言葉をかけられました。
それにしても役者が揃っていますね~
スティーヴンを演じたライアン・ゴズリングをはじめとして、フィリップ・シーモア・ホフマンや
ポール・ジアマティなど、一癖ありそうな役者が揃っているのか面白かったです。
また、ジョージ・クルーニーが高潔なようでいて実は目の底に暗い光を持っているような政治家を
カリスマ性いっぱいに演じていたのも印象的でした。
観終った時、同じ主人公の出だしとラストの表情の違いを実感しました。
やっぱり歪んだ世界だなあとしみじみと思った1本です。
監督:ジョージ・クルーニー 出演:ライアン・ゴズリング ジョージ・クルーニー フィリップ・シーモア・ホフマン ポール・ジアマッティ エヴァン・レイチェル・ウッド マリサ・トメイ ジェフリー・ライト
2011年 アメリカ 原題:THE IDES OF MARCH
(20120126)
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公式サイトはこちらへ http://supertuesday-movie.com/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は3月31日以降の予定です。