スクリーンに甦ったタイタニックの世界はうたかたの夢のようにキラキラしていました。
1912年4月14日に沈没したタイタニック号の出航から沈没までを、
ひとりの女性の人生を通して描いた作品です。
自分の人生に疑問を持ちつつも周りに流されそうになったローズ(ケイト・ウィンスレット)が
貧しくても自由に生きるジャック(レオナルド・ディカプリオ)と出会い、自分の人生を変えていきます。
その過程が美しくて切なくて、そして勇気を感じるような物語で綴られていました。
久々に大きなスクリーンで観て思ったのは、映像がクリアで綺麗に感じるなということです。
タイタニック号の船内はもちろん、出演者たちがみんな輝いているようにみえるのです。
それはみんな若かったということもあるのでしょうけど、
映像的にも今回随分手を入れて頑張ったのだろうなと感じました(^^ゞ
また、今回3Dで観て感じたのは水の怖さです。
船上から見た海面までの距離とかがリアルに感じて、海面を覗くシーンはうわーと思ってしまいました。
それだけに沈没するシーンも怖かったです。
やっぱりパニック映画でもあったよねと、人々が落ちて流されていくシーンを観ながらぞっとしていました。
それにしても、以前に観た時はラブストーリーと思っていたのですけど、
改めてみると主役はタイタニック号そのものですね。
ローズが人生を変えることになったのも、タイタニックがあってこそです。
そのタイタニック号が海底に眠る姿から過去に遡って美しい姿を見せた時、
この船がいかに華やかな時代と夢を乗せていたのかとしみじみと感じました。
そして、その人々の夢や希望が一気に壊れていく展開には分かっていても圧倒されてしまいました(T_T)
人生を変えるほどの強いラブストーリーと共に描かれているので惹かれてしまう作品なのですけど、
タイタニックが人々に与えた夢の大きさ、そしてタイタニック号が飲み込んだものの多さに
何とも言えない切なさを感じる作品であったことを改めて思い出しました。
観終った時、やっぱりこの作品はスクリーンで観ると素晴らしいなあと思うのと同時に、
以前に観た時よりもずっとローズの気持ちが分かったような気がした1本です。
監督:ジェームズ・キャメロン 出演:レオナルド・ディカプリオ ケイト・ウィンスレット ビリー・ゼイン キャシー・ベイツ フランシス・フィッシャー グロリア・スチュアート ヴィクター・ガーバー ビル・パクストン
2012年 アメリカ 原題:TITANIC
(20120313)
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公式サイトはこちらへ http://www.foxmovies.jp/titanic/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月7日以降の予定です。