複雑な人間関係の中でこの人たちは何を考えているのだろうと思いながら観ていました。
英国情報部<サーカス>の中でも一目を置かれているグループがありました。
メンバーはリーダーのコントロール(ジョン・ハート)と5人の幹部で、
ヘイドン(コリン・ファース)、アレリン(トビー・ジョーンズ)、ブランド(キアラン・ハインズ)、
エスタヘイス(デヴィット・デンシック)、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)。
また、その下には彼らの命令によって現場で任務を行う実働部隊がいました。
優秀なスパイであるコントロールは以前から情報部に二重スパイ“もぐら”がいると疑っていましたが、
最近ではそのもぐらがグループ5人の中の誰かだという確信を持ち始めていました。
そんなある日、コントロールの元に敵国の大物スパイについての情報が入り、
実働部隊のジム・プリドー(マーク・ストロング)が接触するためにハンガリーへ送り込まれます。
でも、それは敵の罠でした。
ジムはその場で撃たれて瀕死の重傷を負い、消息を絶ってしまいます。
英国情報部の汚名になったその失敗を機にコントロールは引退を余儀なくされ、
彼の片腕だったスマイリーも共に引退をすることになりました。
そして1年後、情報部を管轄する次官レイコンに呼び出されたスマイリーは、
かつてコントロールが疑っていた二重スパイの調査を密かに依頼されました。
それにしても複雑な人間関係でした~
なにせみんなスパイなので、必要以上に言葉を話しません。というか、とても口数が少ないです。
出だしは本当に台詞が少なくて、表情から状況を読み取るのに必死でした。
でも、その静けさこそがこの物語なのだなと思いながら観ていました。
そして、いつの間にか役者陣の重厚な演技に魅せられていました。
観終った時、原作を読みたくなりました。
その後にもう一度じっくりと映画を堪能してみたいなあと感じた1本です。
監督:トーマス・アルフレッドソン 出演:ゲイリー・オールドマン コリン・ファース トム・ハーディ トビー・ジョーンズ マーク・ストロング ベネディクト・カンバーバッチ キアラン・ハインズ ジョン・ハート
2011年 イギリス/フランス/ドイツ 原題:TINKER TAILOR SOLDIER SPY
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公式サイトはこちらへ http://uragiri.gaga.ne.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月21日以降の予定です。