カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したライアン・ゴズリング主演のクライム・サスペンスです。
予告編を観て、ライアン・ゴズリングがまた怪しそうな役を演じているなあと気になっていました。
ちょっとバイオレンスなところもありましたけど、孤独な男と薄幸の親子の寂しそうな姿に
切ない余韻の残るような作品でした。
今回のライアン・ゴズリングはめちゃくちゃクールでカッコ良かったです~
主人公の男は、昼間は自動車修理工場の工員&映画のカースタントマンとして働きながら、
夜は強盗犯の雇われ運転手として警察から逃走するような仕事もしているドライバーです。
彼は数年前にLAへやって来て、そのままシャノン(ブライアン・クランストン)に腕を変われて
彼の自動車修理工場に雇われました。
でも、雇い主であるシャノンはそのドライバーの事情や過去は知らないままの関係です。
ある日、彼はアパートの隣に住む女性(キャリー・マリガン)と同じエレベーターに乗り合わせます。
軽く挨拶をして静かに彼女の姿を見送った彼は、別の日に今度は近所のスーパーで彼女を見かけます。
その時、彼女は幼い息子と楽しそうにカートを押していました。
その仲の良さそうな雰囲気に思わず影から二人を見守ると、彼は静かに微笑みます。
そのまま何事もなく去ろうとした彼でしたけど、買い物をして出てきた時に
彼女が車の故障で困っているのを見かねて、思わず手を貸してしまいます。
そして、母子と男の束の間の交流が始まりました。
それにしても、何とも切ない物語でした。
人と深くかかわらない暮らしをしてきた男には、どんな過去があったのか分かりません。
でも人に危害は加えなくとも平気で犯罪の片棒を担ぐことも出来るので、
それなりの過去を背負っているのかと思われます。
そんな彼がキャリー・マリガンの笑顔と素直に懐く男の子の側で静かに微笑んでいるのを見ると、
優しい心と共に、そんなささやかな幸せを切望していることが伝わって来ます。
そして母子が危機に陥った時、男は二人を守るためだけに命をかける戦いに挑む決心をしました。
観終わった時、幸せだった頃のライアン・ゴズリングとキャリー・マリガンの笑顔が心によぎりました
主人公の潔さとカッコ良さにう~んと思った1本です。
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 出演:ライアン・ゴズリング キャリー・マリガン ブライアン・クランストン クリスティナ・ヘンドリックス ロン・パールマン オスカー・アイザック
2011年 アメリカ 原題:DRIVE
(20120417)
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公式サイトはこちらへ http://drive-movie.jp/