一枚のめぐり逢い

『きみに読む物語』のニコラス・スパークス著の同名小説を映画化した作品です。
ザック・エフロンが暗そうな顔をしている予告編を観て、どんな話だろうと気になっていました(^^ゞ
写真に導かれるように出会った二人の運命に、最後まで目が離せないような物語でした。

一枚の写真が人生を変えていきました。

海兵隊として戦場にいたローガン（ザック・エフロン）は小隊を引き連れて夜明け前の作戦に臨みました。
死傷者の出る厳しい戦いが終わってほっと腰を下ろしていた時、瓦礫の中に光るものを見つけます。
気になって拾いに行ったところ、それは美しい女性の写った一枚の写真でした。
裏に書かれたメッセージから大切な写真だろうと感じた瞬間、ローガンは爆撃を受けて気を失ってしまいます。

目覚めた時、ローガンは他の兵士から、写真を拾いに行かなければ爆弾が直撃していたと聞かされ、
写真が命を救ってくれたと感じます。
ますます写真を持ち主に返したいと願って行く先々で兵士たちに写真を見せますけど、
どうしても持ち主は見つかりません。
やがて、ローガンはもし生きて帰ることが出来たら、この写真の女性を探そうと心に誓いました。

それにしても、美しい余韻の残る物語でした。
ザック・エフロンのいい人らしさがにじみ出るカッコ良さも素敵だったのですけど、
写真に写っていた運命の人べス（テイラー・シリング）の揺れ動く心が丁寧に描かれていて良かったです。
美しい風景と共に映し出されている主人公たち二人の想いがひしひしと伝わって来ました。
そして、そんな運命の愛の行方がとても気になってしまいました。

子供にも犬にも愛される強くて優しくて繊細な人だなんて、
ザック・エフロンはすごい役が似合ってしまう人なのだなあと感じました。
観終った時、こんな運命にめぐり逢ったら、絶対に逃しちゃいけないよねとちょっと思った1本です(^^ゞ



監督：スコット・ヒックス　出演：ザック・エフロン　テイラー・シリング　ブライス・ダナー　ライリー・トーマス・スチュワート　ジェイ・R・ファーガソン
2012年　アメリカ　原題：THE LUCKY ONE
（20120612）

→公式サイトはこちらへ　http://wwws.warnerbros.co.jp/theluckyone/index.html

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は6月16日以降の予定です。