1920年頃の中国を舞台に描いたチョウ・ユンファ主演の時代劇アクションです。
昨年に別の映画で観た辛亥革命の後の中国が舞台になっていたので、
あの後にどんな世界になのだろうか気になっていました。
チョウ・ユンファの悪役キャラクターと派手な銃撃戦の豪快さに圧倒されるような作品でした。
政治が腐敗した世の中に挑んだ男たちの物語です。
山間を持ち場に盗賊となっていたアバタのチャン(チアン・ウェン)と子分たちは
とある地方都市へ赴任しようとしていた県知事・マー(グォ・ヨウ)の一行を襲いました。
汽車を馬に引かせながら警備の兵をたくさん乗せているなんて、いかにも金を持っていそうだったからです。
でも、銃撃戦で苦労した割には現金も金目の物もありません。
荷物に金が無いことを問いただすと、マーは県知事になったら金が稼げるから今は無いと答えます。
県知事になったら金儲けが出来ると知ったチャンは、自分がマー県知事に成り変ってしまおうと考えます。
そしてマーも部下に加えて、子分たちと役人一行として街へと繰り出しました。
その街は5代にわたって支配してきた一族の末裔のホアン(チョウ・ユンファ)が牛耳っていました。
その頃、県知事というものは貧しい町民から集めた税をその土地の有力者と山分けして
自分の身の安泰を得るというのが習慣でした。
でも、チャンは町民は守るもので、税は金持ちから取ればよいと考えます。
そして、その考えはホアンと対立するもので、対決は避けられなくなってきました(>_<)
それにしても、西部劇みたいな物語でした。
銃をばしばし使ってあっけなく人は死んでいくし、悪い首領は本当に悪いですし^^;
ただ、何と言っても首領がチョウ・ユンファなのでちょっとお茶目で可笑しいです。
めちゃくちゃ悪い奴を楽しそうに、堂々と演じていました(^^ゞ
また、盗賊団のボスなのに街の味方となっていくチャンを演じたチアン・ウェンもカッコ良かったです。
そして、二人の攻防がどんどん派手になり、チャンの思惑が理解できるにつれて
物語が面白くなっていきました。
ラストシーンを観た時、中国でヒットしたのもなるほどなあとちょっと思った1本です。
監督:チアン・ウェン 出演:チョウ・ユンファ チアン・ウェン グォ・ヨウ カリーナ・ラウ チョウ・ユン
2010年 中国 原題:譲子弾飛/LET THE BULLETS FLY
(20120621)
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公式サイトはこちらへ http://saraba-ookami.jp/top.html追伸
この映画は試写会で観ました。公開は7月6日以降の予定です。