誰もが死を感じていました。
『
ダークナイト』から8年後の世界です。
真実を隠してハービー・デント(アーロン・エッカート)をヒーローにし、自らは悪人として姿を消したバットマン。
これでブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)はバットマンの義務から解放されたはずだったのですけど、
愛する人を失った悲しみから抜けられないまま、世捨て人のように引きこもりになっています。
バットマンを辞めた後も幸せとは無縁の生活を送っている彼を、
幼い頃からずっと支えてきたアルフレッド(マイケル・ケイン)は哀しそうに見つめるしかありませんでした。
そんなある日、彼の家から母の大切な思い出であるネックレスが盗まれます。
犯人はメイドに化けていたセリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)で、何度も警察に捕まっている過去があり
ブルースも簡単に彼女の正体を突き止めてしまえるほどです。
ただし、彼女は彼の指紋も盗み出していました。
そして、その指紋の目的が判明した時、ブルース・ウェインは全てを失っていました(T_T)
それにしても、やっぱり一筋縄では行かない世界ですね~
圧倒的な強さを持つ悪とそれに翻弄させられる人々の無力さには言葉もありません。
しかも、『
バットマン ビギンズ』や『
ダークナイト』の世界を収束させて創り上げた世界なので
それぞれに絡むエピソードがキーになってきます。
映像が凄い上に、記憶もフル回転させなければいけなくて、もう一瞬も目が離せませんでした。
また、役者陣も最高でした~
主演のクリスチャン・ベイルはもちろんのこと、シリーズを支えてきたゲイリー・オールドマンをはじめとして
マイケル・ケインやモーガン・フリーマンは登場するだけで嬉しくなります。
コスチュームをしっかりと着こなしていたアン・ハサウェイの悲しみをたたえた瞳も印象的でした。
また、今回から登場した『
インセプション』組もかなり活躍していてドキドキしました。
そして、そんな人々に支えられながら動いていた物語は、狂気が生み出した悪行の果てで
全てを投げ打って戦うバットマンの姿を映し出していました(T_T)
観終わった後も、ちょこっと登場した人を思い出しながら、あの人はシリーズのどこに登場していたかなとか
頭をぐるぐるとさせてしまいました。
これはもう、前2作を復習してから、もう一度チャレンジしなくてはと!思った1本です。
監督:クリストファー・ノーラン 出演:クリスチャン・ベイル ゲイリー・オールドマン トム・ハーディ アン・ハサウェイ マリオン・コティヤール ジョセフ・ゴードン=レヴィット マイケル・ケイン モーガン・フリーマン
2012年 アメリカ 原題:THE DARK KNIGHT RISES
(20120725)
→
公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/batman3/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は7月28日の予定です。