ポール・トーディ著のベストセラー小説を基にラッセ・ハルストレム監督が描いたヒューマンドラマです。
予告編を観た時、砂漠でサーモン・フィッシングとは!?と気になっていました。
イエメンとイギリスを舞台に希望と策略が交差しながらもロマンを感じさせる物語でした。
信じる心は大切だよねと感じました(^^ゞ
アフガニスタン紛争に揺れている状況を背景に、砂漠で釣りをするという無謀なプロジェクトを実現しようと
奮闘する人々の姿を描いた作品です。
ある日、水産学者のジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)のもとに、コンサルタント会社から
一通のメールが届きました。
それは、コンサルタント会社の大口顧客から、イエメンの砂漠で鮭釣りをしたいという要望がきたため、
砂漠で鮭が育てることが出来るかを問い合わせてきたのです。
ジョークのような話だと不可の返信をしたジョーンズは、その件は終わったと思っていたのですけど
しばらくすると、上司からコンサルタント会社の相手に会えと命令されます。
中東での悪者のイメージを嫌がったイギリス政府の報道官(クリスティン・スコット・トーマス)が
中東関連でいい話を探していたところに目に留まり、このプロジェクトを進めろと言う指示が入ったのです。
不機嫌になりながらも担当者ハリエット(エミリー・ブラント)を訊ねたジョーンズは、
彼女からの様々な問いに皮肉を込めて返答します。
そして、巨額の予算と無理な難題を提示し、このプロジェクトは無理だと言い残して去っていきました。
でも、間も無く、発案者であるイエメンのムハンマド殿下(アムール・ワケド)から5000万ドルが
とりあえずの準備金として振り込まれました。
それにしても、ワクワクするような物語でした。
砂漠にダムを作って鮭を放流し、鮭が戻ってくる川を作ろうというのです。
最初は馬鹿なことをと思っていたジョーンズも、そのロマンあふれる計画に魅了されていきます。
何と言ってもムハンマド殿下が真剣なのです。
彼は川の周辺に耕地を作り、いつの日か水の豊かさを国にもたらしたいと願っています。
でも、彼の考えは宗教的な視点からは理解されにくいところがあり、身の危険も感じ始めてしまいました。
それでも、未来を感じられる展開は楽しくて、観ていて心が温かくなりました。
クリスマスにこういうワクワクする物語に出会えて良かったなと思った1本です。
監督:ラッセ・ハルストレム 出演:ユアン・マクレガー エミリー・ブラント クリスティン・スコット・トーマス アムール・ワケド トム・マイソン レイチェル・スターリング コンリース・ヒル
2011年 イギリス 原題:SALMON FISHING IN THE YEMEN
(20121223)
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公式サイトはこちらへ http://salmon.gaga.ne.jp/