やっぱり、ジェニファー・ローレンスは輝いていました~
主人公が8ヶ月の入院を経て精神病院から退院するところから始まる物語です。
パット(ブラッドリー・クーパー)は妻の浮気現場を見て逆上し、刑務所の代わりに病院へ入院しましたけど、
母(ジャッキー・ウィーヴァー)の交渉により、ようやく退院になりました。
でも、医者はパットの退院に不安を隠せません。母にも責任を伴う退院だと念を押します。
そんな不安の通り、病院からの帰宅途中でトラブルが起きつつも、なんとか家へたどり着きました。
せっかくパットが帰宅した我が家ですけど、家の中もちょっと落ち着きません。
実は父(ロバート・デ・ニーロ)が職を失い、賭け事で新事業の元手を作ろうとしていたのです。
父の賭けの対象は大好きなフットボールの試合です。
迷信深い父は勝負に勝つためにハンカチやリモコンなどの小道具をいつも用意しています。
そんな父の最大のラッキーアイテムは、パットが傍に居て一緒に応援することでした。
でも、パットは必要な薬を嫌がる上に、すぐに興奮して騒動を起こしてしまいます。
彼が家に居るのは嬉しいのですけど、夜中に何度も起こされる両親は、たまったものではありません。
そんなある日、親友ロニーの家に招かれたパットは、
ロニーの妻の妹ティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会います。
ティファニーは夫を事故で亡くして心が不安定になった過去がありました。
そして、そんな二人は出会いからお互いに傷付け合ってばかりでした。
それにしても、幸せな気持ちになれる作品でした。
失った愛の行方と新しい愛の行方、そして、息子を見守る家族の絆が優しい視線で描かれています。
誰もが完璧ではないキャラクターだからこそ、困難を乗り越えていく姿が心に響くのですね。
主人公二人のダンスシーンは本当に楽しそうで、観ている方もニコニコしてしまいます。
ちょっと可笑しなところはありますけど、息子を愛する両親の愛の強さも素敵でした。
そして、何と言っても真剣な顔をした時のブラッドリー・クーパーのカッコ良さと
どんなシーンでも魅力的なジェニファー・ローレンスの輝くような姿に魅せられました。
観終った時、この作品が多くの人に愛されるのも分かるなと感じました。
帰り道、ジェニファー・ローレンスってどんな役でも人生をかけて戦っているみたいだなとふと思った1本です。
監督:デヴィッド・O・ラッセル 出演:ブラッドリー・クーパー ジェニファー・ローレンス ロバート・デ・ニーロ ジャッキー・ウィーヴァー クリス・タッカー ジョン・オーティス アヌパム・カー ジュリア・スタイルズ
2012年 アメリカ 原題:SILVER LININGS PLAYBOOK
(20130227)
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公式サイトはこちらへ http://playbook.gaga.ne.jp/