オズの一世一代の“魔法”はとても派手で圧倒的でした~
モノクロのカンザスの世界から始まる物語です。
奇術師のオズ(ジェームズ・フランコ)は口八丁で人々を欺きながら生きているような男です。
旅の一座として手品を披露しながら、自分はもっと大きなことをする男だと分不相応の想いを抱えています。
その上、毎日違う女性に声をかけては、同じ型のオルゴールを使って女性が好きそうな嘘物語を甘く語り、
その時が楽しければ相手がどう思おうと構わないという感じの生き方をしていました。
そんなある日、彼は熱気球に乗っている時に大竜巻に巻き込まれてしまいます。
強風にもみくちゃにされて命の危険を感じた時、彼はこれからは心を入れ替えると叫びます。
その声が届いたのか、いつの間にか彼は美しい魔法の国に入り込んでいました。
そして、川に落ちてびしょ濡れになった彼を迎えに来たのは、
美しくて純粋な心を持つ魔女セオドラ(ミラ・クニス)でした。
それにしても、改心する前のオズって嫌な男でしたね^_^;
女性の大敵で、友情も信じていない心寂しい人で、心が弱くて尊大で欲張りで嘘つき。
もし、こんな人と関わりを持ってしまったら、とても嫌な思いをしそうなキャラクターです。
そんなオズは純粋な魔女セオドラをいつもの軽い口調で騙してしまいます。
でも、やることが薄っぺらいので、セオドラの姉で経験豊富なエヴァノラ(レイチェル・ワイズ)や
善き魔女のグリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)には、すぐに魔法使いではないと悟られてしまいます。
彼はどんどん嘘の深みにはまって、しかもオズの国を救わなくてはならない人になっていきます。
そんな中、彼に騙されたセオドラの行く末は、かなり気の毒で可愛想でした(T_T)
それでも、グリンダに勇気を貰った後のオズの魔法は楽しくて見事でした。
特に善良なみんなと協力しながら創り上げていくところがいいですね。
また、それぞれのパーツがあの「オズの魔法使い」へと向かっているところも楽しかったです。
観終った時、平和な世界って本当に美しく感じるなと思ったのと同時に、
物語も映像も、いかにもサム・ライミ版のオズの世界だなあと感じた1本です。
監督:サム・ライミ 出演:ジェームズ・フランコ ミラ・クニス レイチェル・ワイズ ミシェル・ウィリアムズ ザック・ブラフ ビル・コッブス ジョーイ・キング トニー・コックス
2012年 アメリカ 原題:OZ: THE GREAT AND POWERFUL
(20130310)
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公式サイトはこちらへ http://www.disney.co.jp/movies/oz-hajimari/home.html