元イギリス皇太子妃ダイアナの最後の2年間をナオミ・ワッツ主演で描いたドラマです。
どんな人生を送ってきた人だったのだろうと気になっていたので楽しみにしていました。
ナオミ・ワッツの熱演と共に、自分らしく生きようと必死にもがいていた一人の女性の姿に
もっと幸せになって欲しかったなあとしみじみ感じるような作品でした。
誰も傍に居てくれないという言葉は寂しすぎるなあと感じました。
別居しても忙しい日々を送るダイアナ妃(ナオミ・ワッツ)の日常から始まる物語です。
彼女は心の傷を癒すことも出来ないまま、外では笑顔を振りまいていました。
でも、家へ帰ると孤独な現実が待っているだけです。
彼女が心を開けるのは、治療師として長年付き合いのあるウーナ(ジェラルディン・ジェームズ)くらいでした。
ある日、ウーナの夫が急病で命の危うい事態になりました。
駆けつけたダイアナは、彼女から担当の心臓外科医ハスナット(ナヴィーン・アンドリュース)を紹介されます。
ウーナの「ダイアナです」という言葉に目を向けた彼は、ダイアナを一目見て会釈すると
すぐにウーナへ向き直り、彼女を元気付ける言葉をかけます。
その様子にダイアナは好感を抱きます。
そして、それをきっかけに二人は少しずつ近付いていきました。
それにしても、彼女の生き方は華やかな分、切ないですね。
世界中に注目され、外を歩けばパパラッチに追いかけられ、最後はそのまま亡くなってしまいます。
自由と活動的な生活が好きな彼女自身の心を大切にしながら生きることが難しいのです。
息子たちを愛しながらもほとんど会えず、離婚してからも恋を実らすことも出来ない姿に胸が痛みました。
ただ、何と言ってもナオミ・ワッツの演技が良かったです~
顔付きとかしぐさとか全体的な雰囲気がそっくりなのです。
顔が違っていてもダイアナ妃に見えてくるのが不思議でした。
そして、時折見せる生き生きとした笑顔に癒された気分になりました。
あの事故は衝撃的でしたけど、その前の彼女の心が知ることが出来て良かったです。
出来ることなら、今でも幸せに生きている姿を見たかったなと思った1本です。
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演:ナオミ・ワッツ ナヴィーン・アンドリュース ダグラス・ホッジ ジェラルディン・ジェームズ キャス・アンヴァー
2013年 イギリス 原題:DIANA
(20131009)
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公式サイトはこちらへ http://diana.gaga.ne.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。公開は10月18日以降の予定です。