6つの物語が少しずつ重なり合いながら展開されていきました~
過去の経験から恋に不信感を持ってしまったウェブデザイン会社社長・黒田と、
夢破れて東京から去ろうとしている女優志望の玲子との運命の出会いを描いた『イヴの恋人』。
最悪の出会いから心がすれ違いながらも、運命に導かれるように惹かれていく展開のラブストーリーです。
真面目な社長がぴったりの玉木宏さんと元気なキャラクターが似合う高梨臨さんのコンビが素敵でした。
アパレル会社で初めて大きな仕事を任された雪奈と、復興事業のために東北へ転勤中の拓実の
恋の行方を描いた『遠距離恋愛』。
いつも繫がっていたいと連絡を取りたくなる雪奈と、それをちょっと疎ましく思ってしまう拓実。
どちらも分かるなあと思いながら観ていました。
とても自然な東出昌大さん&木村文乃さんの演技に、素直に共感してしまいました(^^ゞ
児童養護施設で生活している少女の母への想いを描いた『クリスマスプレゼント』。
せめてクリスマスだけでもお母さんに会いたいと願う少女の健気な姿が切なかったです。
こんないい子から離れてしまうなんて何があったのだろうと考えながら観ていました。
そして、いつか優しい愛に巡り合って欲しいなあと願ってしまいました。
東京駅近くでケーキ屋を営んでいるベテランケーキ職人の女性とアルバイト店員の学生が織り成す
『遅れてきたプレゼント』と『クリスマスの勇気』。
独身を通してきたケーキ職人役の倍賞千恵子さんの凛とした姿と、
先輩に恋心を告白するか悩む学生役の本田翼さんの可愛い姿が対照的で楽しかったです。
『遅れてきたプレゼント』はちょっと切ないですけど。
そして、重い病にかかり余命を告げられてしまった電車の運転手の物語を描いた『二分の一成人式』。
妻と10歳の息子を置いて逝かなければならない父の運命が本当に切なかったです。
息子が二十歳になるまでは楽勝で頑張れると思っていたのにという台詞には、
うわーっと思ってしまいました。
時任三郎さん&大塚寧々さんのさすがの演技に泣かされました(T_T)
それぞれの物語は目新しくはないかも知れませんけど、普遍的な物語だけに共感できるものばかりでした。
観終った時、この作品と素直な気持ちで出会えて良かったなあと感じた1本です。
監督:本木克英 出演:玉木宏 高梨臨 東出昌大 木村文乃 本田翼 市川実和子 時任三郎 大塚寧々 小林稔侍 倍賞千恵子
2013年 日本
(20131123)
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/kiminiaeta/追伸
23日の舞台挨拶付き上映で観ました。
時任三郎さんの、最近ある番組で「次回のゲストは“とき にんざぶろう”さんです」と紹介された
というトークには爆笑でした(^^ゞ
それにしても、これほどの役者さんの名前を知らないとは…